ちゃんと話を聞こう
亡くなった父の従兄弟にあたる方と初めてお会いしました。
それも、とても近くに住んでいたのに今の今までそうだとは知らずに、
長い年月を経て父の生い立ちを初めて知ることになりました。
父は何度となく自分が小さい頃の話を私に伝えようとしていた・・・それは覚えています。
だけど、あまりにも複雑な家庭環境で、出てくる名前も一体誰が誰で、
紆余曲折がすぎる小さい頃の話に、
まだ若かった私は途中で聞くことを放棄してしまっていました。
父の親戚関係は複雑すぎて私にはわからない。
私には理解できないし、もう面倒だ。
とにかくものすごく苦労をした人。それだけはわかるんだけど・・・
そのうち父も昔の話をしなくなっていました。
(そう思うと、なんて親不孝な娘だったかと思う)
でも話が分からないという、
それすらがパターンだったんだと今になって気付かされました。
パターンだという自覚がないために、
ただただ苦手意識として流すことを許していたんだと思いました。
根気がなく、わからないと耳を塞いでしまうパターンを優先した結果、
大事なことを知らないままにしてしまう。そんな自分になっていたのだと思う。
●自分には能力がない、というパターンもそうですが、
そもそも人の話を聞くのに能力は関係ないのだと思います。
頭が悪いから聞けない、というのはパターンの言い訳。
でも、今頃になって本当に遅すぎましたが、
そこに気付けたことは良かったです。
小さかった父に優しく愛情をかけてくれた人たちがいた事を知って、
父は苦労話をしたかったわけではなく、
そうやって生きてきたけれど今は幸せだと思える人生がある。
そういうことを言いたかったのかなあと思いました。
生きていた時にちゃんと聞けていたら、もっとご先祖様のことも知れたのに・・・
教えてくださった従兄弟の方には本当に感謝です。
人の話を最後までちゃんと聴く。
分からない、難しいと思っても、
私に向けて話してくれる人がいるならば最後まで向き合って聞こう。
その姿勢だけは、自分のあり方として大事にしていきたい。
シラサギが隠れてしまいました… |
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