卒業

また一つ、無くなってほしくないお店が閉店することになりました。
そうなってはじめて、
もっとお買い物に行けば良かったなとか、
もっと知り合いの人たちに宣伝すれば良かったなとか、
ずっと地元に変わらずあるものだと、
なぜそんなふうに思っていたのか・・・とても残念です。

創業110年だったそうで、
それだけ地域の人たちが足しげく通うに値する、
行きたくなるお店だったのだと思いました。
文房具屋さんなのですが、なぜか味噌汁のだしや、冬虫夏草、桑の葉茶など、
オーナー厳選の食品が少しですが、万年筆のケースの隣りに売っていました。
私もよくドレッシングを買いに行っていました。

オーナーさんは、時代がすっかり変わったこと、ご自身の身体のこと、
そして従業員の方たちの将来も考え、店じまいすることにしたそうです。
でも、「商売というところからは、卒業なのよ」と言って、
お顔はとても晴れ晴れとしておりました。
卒業・・・確かに!
もうこの世界から旅立つ時がきただけで、
また新たなところへ向かって進もうってことなのかもしれません。

私が【はじめて講座】をはじめて開催するとなったときに、
こころよくチラシをお店に貼ってくれました。
そして、講座に参加する方を連れてきてくれたり、
ご自身も講座に参加してくれたことがありました。
「心が大事なのよ、人は心なのよね」と言っては、
自分のしていることをずっと応援してくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

きっと、売るモノが無くなっても、
心と心のふれあいに、これからも人が集まってくるのではないかと思います。
私もお手伝いできることがあれば、
そのふれあいに交じって何かしたいなと思っています。

これまで本当にお疲れ様でした。
そして、ご卒業おめでとうございます!




ヘラルボニー的、花火






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