気になるお店

天気予報が見事にはずれてくれました。
雨がやんでグレーがかった海から、ちょっとずつ薄い青が見えてきました。
早朝は霧が濃く真っ白で、養殖だなのブイも何も見えなくなってしまうほど。
そっか、こんなふうに海っていつも青く見えるわけじゃないと思い出しました。
海は青く、海らしくあってほしい・・・とどこか思っていたんですね。

2日目は、陸前高田に新しくできた発酵食品のお店に行きました。
去年はじめて自家製味噌を作ったことをきっかけに、糠漬けとか塩麹とか、
気づくと発酵食品が我が家に増えて、毎日なにかしらのものを食べるようになりました。
そんな脇役的な食べ物が、まさかこんなおしゃれに目立たたせてもらっているなんて、びっくりです。
木材をふんだんに使った建物もかっこいい。

気仙町というところは、醤油や味噌、お酒など醸造業を営むところが多いそうです。
今泉という地名の通り、地下水がとても豊富。
震災で町のほとんどが流されてしまったのに、こうしてまた醸造に携わる人たちが再建しているというのは、
この土地で獲れたものを食べてきた風土が根付いているからなのでしょうね(今日も、ブラタモリか?)。

その土地でその季節に獲れたものだけを、その土地の調理法で食していれば病気にはならない。
と昔の人は知っていたようですが、自分もそういう食生活が結構好きです。
でも、たくさん美味しいものにあふれている現代ですから、添加物も化学調味料も季節外れのものも、外国産のものも食べています。
だから、たまに遠出をした時くらいは、
その土地に感謝して、そこで作られたものだけを口にしたくなります。

沿岸だけをずっと走った旅の最後は、
今回の目的地、革かばんの工房に行きました。
かばんは生活の道具でもあるから、使いやすさと丈夫さと飽きないことが大事なんだそうです。
なるほど、道具かあ。
若い女性の職人さんから革の手入れを教えてもらいました(お肌のお手入れと似ていた)。
だんだん使っていくとこんな風に変化していきますよ~と、
自分が望む変化にならないこともあって、革の癖にもよるし、使い方にもよるし、
どうなっていくかが結局わからないというところがおもしろいなと思いました。
命あったものですから大事に使いたいなと思います。

家に到着すると、それはそれでほっとしました。
行った先々で美しいものをたくさん見られたこと、その暮らしに触れさせてもらったこと、
そして無事に帰ってこれたことに感謝です。













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