どう思われるかを気にしない
今日は待ちに待った、大相撲盛岡巡業に行ってきました。
お相撲さんたちがすぐそばでお昼を買っていたり、
背中に土をたくさんつけたままジュースを飲んでいたり、
テレビでは見られないリラックスした姿をたくさん見かけました。
土俵入りのとき、大関琴櫻が、なんと赤ちゃんを抱っこしていました。
(たぶん、会場にいたお客さんの赤ちゃん)
もうびっくり~、会場のどよめきと歓声でとても盛り上がりました。
鍛え抜いた大きな体と、小さくふにゃふにゃの赤ちゃんの体。
お相撲さんと赤ちゃんの組み合わせって、何でこんなに似合うんですかね。
と、今日は相撲を満喫していたので、
「良い人を演じることをやめる」という目標がどっか飛んでしまいそうでしたが、
今日の巡業で、良い人を演じない人と出会いました。
それは、握手を担当していた名前も顔もまだ知らない力士のことです。
その力士は、全然うれしそうではない、
まったくの無表情でもくもくと握手だけしていました。
お客さんから、がんばってください!とかなんとか言われても、
無反応のまま、下を見てただひたすらその時間をこなすという感じです。
取り組み前の時間に、この長蛇の列を見たらさぞや気が滅入るかもしれません。
手も痛くなるでしょうし。
でも、お客さんを目の前にしてもこんなに愛想を振りまかないとは・・・
お相撲さんが好きだから並んでいるこっちにしてみると、
その態度がなんとも残念な感じがありました。
でも、です。その後お昼を買いに屋台に並んでいたら、
その力士が付き人っぽい人と一緒に、普通におしゃべりをしながら並んでいたのです。
へえ~、あんなふうに話す人なんだなあ。
握手のときとはおもむきが違う。
すると今度は、
小学生にも満たないような小さな男の子と女の子が(たぶん兄妹)、
怖いもの見たさのようにその力士にかけよってきました。
側まで来ると手前でぴたっと止まり、下から上までじーーっと眺め・・・
力士はかがむようにして、その子どもたちに何か話しかけているようです。
子どもたちは急に恥ずかしくなったのか、力士のことが気になりながらも、
お父さんのいるところまで、はにかんで走って帰って行きました。
その様子を見ていて、
さっきの握手会って、良い人と思われなくてもいいと思っての表情だったのだと思いました。
ミーハーな行動を取る私たち大人よりも、
大きなお相撲さんを見て、ただ嬉しくて駆け寄ってきた子どもたちに、笑顔を見せる。
これでいいんだって思いました。
大人の対応をしない力士。
いろんなところに、私の先生がいます。
やぐら太鼓の音が響いてて、かっこよかった~ |
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