「国宝」観てきました
やっと話題の映画「国宝」観てきました。 その日の夜は興奮冷めやらぬで、 繰り返し映像が頭の中に出てきて眠れず、感想も、一言では言えず・・・ 感動したとか、美しさに圧倒されたとか、すごい俳優陣だったとか、 それらもそうなんですが~ もうストーリー全部がなかなか忘れられない作品だと思いました。 まるで映画館が舞台になっているかのような、臨場感でした。 この役作りのためにどれだけの努力を積まれたのだろうって思ったし、 見終わったときに、本当にあった話のような現実味があって、 しばし茫然としてしまいました。 この茫然とした感じは、 「快」か「不快」かといったら、「快」ではないなあと思った。 何か胸が締め付けられるような苦しさというか、怖さというか。 凡人の自分にはまったくかすりもしない、 波乱の人生(天国と地獄)のすごみです。 映画の中では(内容がわかってしまうかも~これからの方はご注意を!) 主人公の生い立ちから心の葛藤は激しく、 芸の道を究めるために非道な道も選ぶ。 その波乱万丈さすべてが芸の深さにつながっていくのですが、 それが自分としては、 そこまでの覚悟をもってしないと何事も成せないのかと、 そう思うと怖いと感じたのです。 昔、カウンセリングの先生が、 出来る限りのつらい体験、絶望の体験をしていたほうが、 クライアントに寄りそうことができると言われたことがありました。 それに似ているというか、 そういう強い覚悟が自分にあるのか?という部分が刺さりました。 どんなこともどんなつらい体験も、 自分に与えられるものをこちらが選べるわけではないし、 それは、自分が望むものでもないんだろうなと思います。 魂の成長のために欠かせないもの。 それがどういうものだったとしても、受け取る覚悟を持て、と。 なんか~わくわくしながら軽い気持ちで観に行った映画でしたが、 まさか、これまで歩いてきた道を自分自身が見直すような、 そんな時間になるとは思ってもみませんでした。 そういう意味でも、観て良かった・・・! 空はもう、秋に突入