春の天ぷら

この季節だけのご馳走、山菜をいただきました。
こごみという山菜は、いつもはおひたしにしてマヨネーズでいただいていましたが、
今年は天ぷらにしてみました。
これがもう~~~おいしすぎる・・・いくらでも食べられる・・・
塩&めんつゆ&塩&めんつゆ、で、交互に食べる。

元々我が家では天ぷらをよく揚げます。
そろそろ揚げ物を遠慮したい年齢ではありますが、
山菜は特に天ぷらがおいしいので、ついつい食べ過ぎて胸焼けしまうほど、食べてしまいます(うう~懲りない)。
食べ過ぎるとお腹をゆるめたりもしますので気をつけなければなりません。
山菜特有の苦みやえぐみは、冬の間体に滞ったものを流してくれますので(肝臓の解毒作用)、
春の大掃除として理にかなっているようです。
すごいぞ、山菜~
でも本当に大好物の腹八分ってむずかしいですね。

そんな、季節限定の山の恵みを、あたり前のように毎年届けてくれる方がいました。
たらぽ、しどけ、こごみ、みず、うど、わらび、ぼうな、うるい等々。
その方のおかげで、名前も調理法も少しずつ覚え、
何より「春」という季節を運んできてくれているかのようで、本当に毎年待ち遠しいのです。
朝5時、6時?玄関先でごそごそと物音がしたかと思うと、
採りたての山菜が入ったビニール袋が、玄関ドアにぶらさがっているのでした。

でも・・・
その方は、去年天国へ旅立ってしまいました。
山の恵みもそれを採ってきてくれる人がいなければ、いただくことができませんよね。
本当にありがたいことだった・・・
これから毎年、山菜を食べると思い出してしまうのだと思う。
わたしも夫も大好きだった人。

今も誰かに、あたり前にしてもらっていること、特別なことだと気づかないでいること、
普通になってしまっていることはいっぱいあると思います。
今日一日をふりかえっても、
今朝のゴミ当番、自分たちの代わりに、後片付けをやってくれる近所の方がいるから安心してわたしは出勤できた。
勤務中、ガソリンが少なくなると必ずつめてくれる職員○○さんがいるから、何も考えずにすぐに車をだせた。
夕飯後、だまって食器を洗ってくれる夫がいるから、せめておいしいものを作ってあげたい?自分がいた。

わたしのささやかな日常に登場し、さり気なく助けてくれる方たちへ、
いつも本当にありがとうございます。
自分も誰かの日常に登場し、ほんのちょっとのお手伝いができる人になっていきたいなあって思います。






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