びっくりの使い方

「もう、びっくりして」
会話の中で、すごく驚いたということを表現したくて『びっくり』は、よく使われます。

何がそんなにびっくりしたの?と聞き返すと、
「だから、そんな風に言われてびっくりしたのよー」
と続き、
え、だから何で、どういうところに?とまたまた聞き返すと、
「だって、まさかあんな風に言われるとは思わないじゃん」
何でわからないの的な感じで、これで通じていると思われるのも困るときがあります。
どう反応したらいいのか、何と言ってほしいのか、頭の中が???で、
よくこんな場面では、ぽかーんとしてしまう自分。

何気なく使う『びっくり』には、お化けかと思ってびっくりしたという使い方とは違い、
相手に対して自分の欲求が満たされなかった時や、想像と違う、期待と違う反応に対して思わず出る非難のことばなのか、と思う。
掘り下げて聞かない場合は、何かはっきりしないもやもや感が残り、
気持ちをあらわすことをごまかされたような(言った本人も気づいていないかもしれないが)、
頭にきているけど、そう言ってしまうと自分が悪者になってしまうような、
相手が悪い、間違っていると直接的なことばを使わずに感じとってほしい、
そんな意図を感じてしまいます。
その後に、びっくりさせられた相手への批判や否定、攻撃がはじまったりしたもんなら、
びっくりを強調しないで、はっきり頭にきたとか、傷ついたとか、相手が悪いとか、
はじめから言ってほしい・・・と思う自分がいる。

これも自分のパターンであるし、自分も使っているかもしれない。
自分の気持ちをまだよく見たくないとき、あまりに感情がゆり動かされ、動揺しているとき、
とっさに、びっくりした!とまず言ってから考える、ということはあるかもしれません。

とにかく、びっくりだけで会話が打ち切られるのは違和感ありありな自分。
気持ちを隠してほしくないパターンがありそう。






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