マイペースをやめない

久しぶりに娘と一緒に土いじりをしました。
わたしは、草むしりを目にとまったところからやりますが、
娘は端からせめていきたいタイプ。
しかもスコップを持ちだし、根っこの先っぽを突きとめて引き抜くまでが草むしり。
途中、出現する虫にわたしは息をのみながらのけぞり、どこかへその虫を移動させるタイプだが、
娘は悲鳴をあげ、自分が移動していくタイプ。
わたしはすぐ休憩したがりだけど、娘は一気にやってしまおうとする。
こうして、一つのことをやっていても、こだわるポイントがそこかしこ違っているのが、おもしろいです。

一緒に暮らしていたころは、娘のマイペースさと衝突し、イライラさせられることがよくありました。
何でこうも、相手のことを考えずに自分のやりたいようにやれるのか、
こらっ、親の言うことを聞け~、というよくありがちなパターンを自分は持っていました(今もあると思うが)。
でも、そこから救われたのもこのパターンのおかげだと思います。

どんなに自分のパターンで怒ったり、パターンが言う正論で責め立てても、娘はマイペースをやめなかった。
怒られた後も、何となく静かに水面下で(さも親の言うこと聞いてますよ的に)見えないように、
相変わらず、自分のペースで部屋のちらかし具合も勉強もおたくの趣味もすべて続行していた・・・
ここにいよいよもって、自分が向き合わないことには生きにくくて仕方ない、
と自分自身が思うようになり(もう向き合わざるをえない)、
語りかけをし、そして距離をおいた時間の中でのお互いの異なる経験が、少しずつ選ぶ白パターンの種類を変え、
また、黒パターン無くならなくてもいいかも、と感じられるようになりました。

〇親の言うことは聞かなくてもいい
もう子どもを変えさせようと頑張らなくていいのですから、
この白を選ぶと、肩の力がぬけて、ふーっと笑ってしまいます。

自分の中にあるパターンが長い間そのままにされていたり、
語りかけをしているのになかなか心がおだやかにならないというとき、
そのパターンが存在していることへの嫌悪感を、感じているのに感じないようにしむけているものがあるかもしれません。
なぜならば、ネガティブなことばかり言ったり、反対に自分がどれだけ優れているか、相手より上なのか、
そういうことばかり考えたり思ったりする自分は、もう嫌だと思っているから、
だから見たくないし、考えたくもないし、感じたくない。

自分の心のケアをしていくと、どこかに必ず見ようとしていない自分を発見することがあります。
それがたとえ、恥ずかしいことであっても、自分をがっかりさせてしまうことであっても、
そういうものほど自分が自分を見てあげるしかないんだなと思う。

あれほど自分を苛立たせたマイペースという個性。
もはや、ずっとマイペースで突き進んでほしいと願ってしまいます。







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