おにぎりは、すじこが好き

少し前の母の日、みなさんは何かプレゼントを渡したり、渡されたり、ということがありましたでしょうか。
わたしは今年母親に、突如わいた感情ですが、何かおいしいものを作ってあげたいと思いました。

いつも母親を喜ばせたいと思うと、大体、母親は外食好きなので(外に出かけて食べるという行為が好きみたい)、
落ち着きがあっておいしいお店を探して連れていくことが多いです。
だから、自分が作ったものを食べてもらうことって滅多にないのです。
また母の日って、関東に住んでいる兄が、毎年かかさず素敵なお花を贈ってくれるので、
わたしは兄に、その任務を全面的にまかせたつもりでいました(お兄ちゃん、いつもありがとう)。
わたしは、近くに住んでいるから、特別な日を作らなくてもいいんだという持論でなにもしてきませんでした。

でも、今年はつくったんです。
お弁当を・・・しかもお重につめて・・・。
ご飯だけ炊いていなかったので冷凍ピラフを使いましたが、他は手作りです。
出来上がってみると、自己満足の世界ってこのことだなあ、と思うほど充実感があり、たのしかった。

母は、蓋をあけると、
「ま、ま、ま、おいしそうだこと~~~」
何度も、冷凍ピラフについて、どうやって作ったのか聞かれましたが、
「あ、だから、それはチンだから・・・」
いつもの繰り返しの会話がありながら、本当にうれしそうな顔いっぱいの母をみて、わたしもうれしかった。

よく死ぬ前に食べたいものは何ですか?という質問がありますが、
わたしは、迷わず、母の作ってくれたすじこ入りのおにぎりが食べたい、です。
母がにぎってくれたおにぎりの塩加減とか、固さとか、すじこの大きさとか、ぴーんと張った海苔も炊き立てのお米もぜんぶおいしかった。
そして、やはり愛情がつまっている・・・口に入れた瞬間、『お母さん』を感じ取ってしまうんでしょうね。
その逆パターンで、今度はわたしがおにぎりをつくってあげようかな。

ステイホームで、手作りものに目覚めたか・・・?
普段しないことを、自然にやりたくなってしまう、そういう力が働いているのかも。







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