もう一つの目的

好きな本を持ち寄ってその本の感想を自由に話す
という会に、再び参加(←前回の様子)。

今回は、10代の学生さんが来るかもしれないということを聞いていたので、
自分の娘よりも若い子に、お勧めできる本って何がいいかなあと、あれこれ考え、
考えたわりには、なかなかピンとくる本が思い浮かばず、
結局、当日の朝、目にとまった本は・・・

『卵の上の私Ⅱ~幸せに生きる私になるために~』
伊藤洋子著 郁朋社

私のカウンセリングの先生の本(人生指南書と言える本)でした。
何十回と読んできた本ですが、
人に紹介するには、やはりちゃんと準備が必要だとわかりました(先生ごめんなさい)。
どんな内容の本なのか、伝わったかどうかは分かりませんが、
それでも、自分の思い(本当の「私」で生きたいということ)は話せた気がします。
これは私にとって、相手がどう思うかより何倍も大事な、
意味ある行動だったと思います。

参加した皆さんは、人生の先輩として、
どこかうれしそうに伝えている感じがありました。
前回もそうでしたが、ありのままで表現し合う、豊かな時間でした。

経験したことを人に伝える、という行為は、
以前はどこか上からものを話すような、自信過剰のような、
いわゆる『なった気』と言われる恥ずかしい行為だとパターンは思っていたのです。
聞かれたら、話すけど、聞かれないのに話すのはちょっと・・・という感じで。
ですが、今は、『なった気』ではなく、
『本気』でためらわず伝えるっていいなあと思うようになりました。

経験を積み、そこからさらに唯一無二の自分のものとなる。
そして、その素晴らしい経験の価値を理解できるからこそ、
その経験をさせてもらったことへの恩返しをするように、
誰かに伝え、誰かに役立ててもらう。
それはもう、自分一人のものではなくなって、
自分の手から離していくものなのかもしれません。

本について語る時間ではありますが、
ただその本を媒体にし、自分の人生経験を次に継承していく。
そんな思いが、ここに集まる皆さんに込められていることを感じました。

私も、「卵の上の私」で生きてみたいな、と思う方たちに伝えていきたいです。









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