この土地の良さ

盛岡駅から歩いて2~3分のところに開運橋という、盛岡に着いたらほとんどの方が一度は通る橋があります。
その橋のたもとに、北上川を見渡せる『木伏(きっぷし)緑地』があります。
去年整備されたばかりの川沿いの公園ですが、食べ物屋さんのコンテナ店舗が並んでいて、ちょっとした憩いスポットになっています。

いつか車ではないときに行ってみたいなと思っていましたが、
本日はお日柄もよく、うきうき気分で行って参りました。
青空の下、昼間っからお酒を飲む~、って
一度やってみたい、と思っていたんです。
地元蔵元の日本酒を冷やでいただき、せっかくだから、地元産と書かれたものを選んで注文。
ぜんぶうまーーーい。

今まで、普通に外国のものを食べ、季節外れのものを食べ、大人になるまで見たこともなかったものを食べ、
お金さえ払えば何でも食べられていました。
これからもそれは変わらないでしょうし、そうやって食べる楽しみがあって全然いいと思う。
それでも、自分たちが暮らしてきた(ご先祖様も暮らしてきた)この土地のものを食するということは、
一番それが身体に合っていて、口に合っていて、
長く食べ続けていても飽きないものなんだなあって思いました。

その土地で昔からとれる季節のものを、自分たちが食べる分だけつくり、
その土地の風土にあった食べ方で料理するって、とても理にかなっているし、
それを食べてこそ、その土地の気候の中で、元気に暮らしていけるのでしょうね。

若い頃は、岩手の良さをあまり実感したことがありませんでした。
とにかく寒いし、雪が多いし、暗いし、閉鎖的だし、すべてにおいてなんか地味・・・。
でも、歳をとるほどに、魅力満載になっていくのです。
どんなにがんばっても都会にはなれない、『田舎者』の精神?もまたいいのではないかと思えたりする。
自然だけは変わらず豊かで、
ささやかな生活の中に、ささやかながら芸術や文化も取り入れて質素に暮らしてきた。
そういう良さがわかるようになってきたことが、うれしいです。

自分の中にも、この土地に住んでいるからこその自分、という在り方があるのかもしれませんね。






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