空気があたたかい

仕事中、涙が出ました。
えーーーー泣きそう、と思った瞬間、止められませんでした。

Aさんの就職が決まり、入社初日の同行をしたときでした。
そのとき、その職場の空気が、あれ?なんだろうこの緊張がほどけていく感覚は。
その場にいたお一人お一人の心のあたたかさがふわ~っと空気の中にとけこみ、全体をやさしく包み込む。
空気があたたかいってこういうことをいうんだなあ。

ここは安心して働ける場所だと、そう感じたのでした。
またそれを嬉しそうに受け取るAさんの素直な心に、涙が出たのかもしれません。
(ちなみにこの職場はいつも整理整頓、掃除、仕事を終えた道具がきちんと片付けられているので、見た目にも気持ちがよい場です)

Aさんは話すのがとても苦手でした。
言葉につまり、なかなか話すまで時間がかかります。
言葉が少ないということは、働くうえでマイナスになるのではないかと(わからないことを聞けないとか、雑談ができないとか)と思っていました。
でも、これは自分のパターンでした。

言葉が少ないがゆえに、本当の言葉しかでてこないということも。
少ない文字数に自分の思いを込めて精いっぱい伝える。
伝わらないどころか、むしろ言葉が多い人よりも伝わる力は大きいのかもしれないなあと思いました。

仕事中ですから、泣くってみっともないというか、感情的になるのはよくないと(これもパターンですが)思う反面、これは隠さなくてもいいものだと思えたので、震える声も隠さず、本当にそのままでいました。

丸裸状態?
こんな体験ができて良かったです。


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