悩みがある人ない人

ときどき、悩みはないです!という方と出会うことがあります。
明るいその笑顔は嘘ではないと思うし、使う言葉もポジティブで、
うまくいかないことがあっても、必要だから起こっているんだと理解し乗り越えている。

それはそれでいいし、
何も言うことはない・・・。

って以前は思っていましたが~
今は少し違っています。

無理やり悩んでほしいということではもちろんないのですが、
ただ・・・悩まないより、悩むことの方が、
自分を知る上ではとてもいいことだと感じるようになりました。

自分自身を深く広く、知らない部分を知ることができるだけでなく、
物事の捉え方が変わり、人に対してもこれまでとは違う理解ができるようになっていきます。
成長する、進化する、領域が変わる・・・
そして悩むことの先に、
これまでの幸せの概念とはまた違うものが出てくる気がします。
ポジティブだけだとそれは叶わない。

悩むというのは、ネガティブな感情ですが、
自分自身へ気づいてほしいことを、感情によってサインを出しています(ネガティブって大事)。
ここが人間にしかできないすごいところ。
しかも、とても小さく一瞬の感情(ん?と瞬間に通り過ぎるもの)でも感じ取れるのです。

そういうものを、本当は日々私たちは感じ取っているはずなのですが、
普段、頭で考えることばかりしているので、
自分が受け容れたくないものは、思考でぐいっと転換させたり、
スルーして無かったことにすることもできます。
でもそれでは、せっかくの本題(本当はここを見てほしいという部分)を消してしまい、すごくもったいない。

悩み(というパターン)に気づき、
それがあることを認めるということが、
本当の意味で、楽に幸せに生きることへの出発点になるのだと思います。
そこから何を選択していったらいいか、
幸せに生きる「私」になるためにどう行動していこうか?と考える。
むしろ、この一連の作業を悩みもがくことをするために生まれてきているのではないだろうか・・・

だから、小さいことだけど、もやもやしたりイライラしている。
という方は、自分が幸せに生きるために、
自分の魂が一生懸命サインを送っているんだと思っていい。
悩みがあります!と堂々と自覚して大丈夫。

たまに、もうどれが悩みなのかがわからない・・・ということもあるかもしれません。
何に自分は苦しめられているのか、
何がいまいちなのか、
どうして無条件で、ああ~幸せだなあと思えないのか。
自分に起きていることがわからなくなってしまうこともありますよね。

仕事がうまくいけば幸せ、お金に困らなければ幸せ、求められれば、認められれば幸せ、
子どもが、夫が、親が、姑が、あの人が、この人が・・・こうなってくれれば・・・
そんな条件付きでの幸せはたくさんあります。
でも、これはパターンが考える幸せです。

カウンセリングって、そういう時に本領発揮するのだと思います。
自分で自分をカウンセリングできる(ケアできる)人が増え、
どんな闇の中にも光をあて、
幸せを自分で作れる大人が増えていってほしいなあと心から思います。



中津川











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