昭和のつっぱり

TVを付けたら、青春時代に戻りました。
中学生の頃大好きだった横浜銀蝿が『横浜銀蝿40th』となって歌っていたんです。
まさか、今、あの横浜銀蝿に会えるとは思ってもみなかったので、
興奮して、感激して、思わず涙が出そうなほどじーんとして聞いてしまいました。
あの頃よりも、何倍もかっこいい。
みんな歳相応のおじさんになっていましたが、とても元気をもらいました。

この胸にじーんとくる感じって、ただ単に懐かしさだけなのでしょうか?
還暦前後のメンバーの顔に刻まれたシワとか、
染めた髪の毛に、伸びた部分の白髪とか、
動きに、あの頃のキレはないかもしれないけれど、
共に同じ時代を生き、それぞれに紆余曲折の人生を送ってきたのだろうなあって、
勝手に想像しては、今目の前で歌っている姿に、ねぎらいと感謝と尊敬の思いがこみあげてきます。
そして、ああ、この感じ、この明るいノリが好きだったなあと思い出しました。
つっぱりなのにアイドルのような感じもあって(よく考えるとこれ、つっぱりって言うのか?)、
この独特の世界、好き嫌いはかなりはっきりしていたと思う。

当時、強面な外見から、ちょっと力が抜けるような、笑える歌詞が横浜銀蝿の魅力だったと思う。
現代風にカバーされた『つっぱりHigh School Rock'n Roll~在宅自粛編~』 も、
コロナウィルスの深刻さが変換されて、この人たちみたいに、どんな事態でもユーモアを忘れないところ、変わらずいいです。

人間って、悪いこと、幼稚なこと、いろいろ矛盾したことをやっているし、
今だって世間的に間違ったことをしていることもあるかもしれない。
でも、人間はそういうものだと思うし、強かったり弱かったり、心のもろさがあることもよくわかっている。
いつだって誰かに支えられ、生かされている自分がいることを、今こそ忘れてはいけない。

TVドラマ『今日から俺は!』(福田雄一監督)を見ていた方はわかるかもしれませんが、
時を経てまた少し違った捉え方で、ドライと言われる若い人たちに、昭和のつっぱり精神が共感されているようです。
人とのつながりを求めて、あの頃ヤンキーにあこがれていた人って多分にいた。
今の時代も、本当にしたいことは、心を傷つけ合うことなんかじゃなく、
心と心のつながり、支え合いを欲している人はたくさんいるのだと思う。



リモートで歌う銀蝿(Johnnyの飼っている犬がかわいい)
https://www.youtube.com/watch?v=EgaaTX1muiY

ドラマの出演者が歌う『男の勲章』
https://www.youtube.com/watch?v=rKUw2P3hQFA








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