胸につかえていたもの

ずーっと悔いていることがありました。
その日わたしは明らかに失礼を承知の上で、
とてもひどいことを言ってしまいました(ちょっと内容は言えませんが)。

口にした瞬間、
ああ、言ってしまった・・・最低だ。
その直後、相手の方の少し驚いたような、寂しそうな表情が忘れられません。
それなのに、ものすごく動揺した自分自身さえも偽り、わたしはずっと平気なふりをしていました。

あれから、約半年。
謝りたいのに、謝ることができないまま、
何度もチャンスはあったのにもかかわらず、勇気がなくて、言えなかった。
このまま自分は、ひどいことなんてしていないと、ごまかし続けることもできる。
もしかしたら、相手はもう気にしていないかもしれないし、傷ついていたわけではないかもしれない・・・。

でも、やはり限界でした。
それはわたしの魂が望んでいることではない。
もう魂レベルの話になるくらい、自分にとって大きな胸のつかえとなっていた。

そして、やっとのこと、
謝ることができました。
言い訳は一切なしで、ただただ謝りました。

相手の方は、全然気にしないでと、あの時のわたしに共感すらしてくれました。
はあ、なんて大人なんだろう。
なんてあったかい人なんだろう。
ここからまた、新しい関係性を築いていけたらいいな。
もうこんなことがないようにしたいけれど、
次にまた間違いをしたときは、
時間をかけずに、ちゃんと謝れるような大人になっていきたいと心から思いました。

胸につかえていたものがやっと取れ、
『謝る』という体験をわたしにさせてくれたことにも、その方へ、感謝したいです。







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