何ひとつ変えないで

今日から出勤でした。
なんだか下界に降りていくような感じがありました。
地に足をつけてちゃんと立っていられるだろうか。

いつもの街の様子、いつもの風景を見たとき、
もうここに父はいないんだ・・・と思うとやはり悲しくなります。
悲しいときは悲しいままに、涙があふれるままに、
それでも自分はどうありたいか?と問いかける。

寂しがるパターンには語りかけをしています。
どんなあなたであっても、そのままのあなたでいていいよ・・・と。

しかし、パターンはパターンでいいのだけれど、
「私」はそういうパターンを超えて、
少しでも清々しく、さわやかに、軽さと明るさをもって今日一日を過ごしていこう。
そのためにどうするのか?自分。

たんたんと、休んでいた間の仕事を片付ける。
相手のことを考えてやっていく。
分からないものをちゃんと分かるようにする。

そして今一番思うのは、
いろいろなことに対して、そのまんまをあるがままに受け容れていくこと。
それが、今自分にとって大事にしたいことのように感じました。

短い間だったけれど、何ひとつ父のあり方を変えることなく、
そのまんまをずっと受け容れていたように思います。
(実際は、受け入れざるを得ないといった方がいいかな)
状況も、状態も、その表情も、反応も、なにもかも。

その感覚は無力感はあったけれど、
逆らえないような逆らってはいけないような、
そしてとてもそのままが自然なことであって、
そこに自分が合わせていく(変えられるものがあれば動いていく)だけでした。
今思うと、とても大きなものの中に自分が包まれていたように思う。

何ひとつ変えないし、変えなくていい。

変えられないものを変えないまま、あるがままで見る。
そういう体験をさせてもらえて、
ほんの少し、それでも何とかやっていけるかもしれないと思えたし、
たとえ悲しく寂しいことであっても、全てを受け容れるということの、
そこにある清々しさ、というものを感じたのだと思いました。






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