営業マン

平日のお休みの日。
いろんな人がピンポンを鳴らしてきます(しかも、昼寝の最中に・・・)。
そして本当に久々の『ぐいぐい来る人』とも出会いました。
営業マンの方だったのですが、
明るくて声が大きくて、でも言葉は丁寧で、腰が低いような、でも控え目とはまたちょっと違うような。
はじめは必要最低限のことだけ答えていたのですが、相手のペースに次第にのってしまって、
結構時間が経ってしまいました(何の契約も買い物もしてはいませんが~)。

ぐいぐいというのは、いい意味でも悪い意味でもどっちでもあると思いますが、
今日の方は、なかなか関心する部分があったので、いい意味です。
積極的なイメージが、ぐいぐいにはあるかもしれませんが、
その逆で、表面的なぐいぐいではないからこそ、話をしたくなってしまう、
そういう心へのぐいぐいです。
この調子で来られたら、まずかなりの確率でこの方の話を聞いてしまうだろうなあと思いました。
それは、褒められたり乗せられたりではないし、もちろん話が上手ということでもない。
うーん、何なんでしょう・・・
一生懸命こちらの様子を聞きながら、たぶん何を求めているのかを考えてくれているのが、伝わってきたからかもしれません。
何かこちらが困っているようなこと、求めているところを探して、そこに応えようとして話しをつなげてくる感じです。

営業で来られること自体、向こうの都合なので、こちらは無駄な時間を取られるということになりますが、
もしかしたら、この方も「営業されるのが嫌」または「営業マンのここが嫌」という経験を充分にしているのではないかと思いました。
そこへの申し訳なさのようなものも感じられて、それが安心して話せることにつながっているのかもしれません。

相手の方への観察と同時に、自分の観察もちょっとできました。
営業マンを警戒する自分。
理由の一つに「断れない」というのがあるのだなと思いました。
第一印象で嫌い(または興味がない)と思ったのなら、もちろん断れるのですが、
何か押し付けられるでもなく、こちらの都合が悪くなるような状況でもないと、
気付いたらだんだん話が長くなって、その人の良いところも悪いところも見えるようになって、
さらに自分もいろんな話をして、ある程度「気が合う人」という認識が出てくると(仲が良くなるという状況)、
断りたいけど断れないということが起きてくるのです。
なかなか自分が本当にこれは勘弁して、と思うようなことでなければ一度は考える、
そして、そこまでの無理がなければ受け入れてしまうということが以前はもうしょっちゅうあったのだ。

パターンが騒ぎながらも、NOという態度は見せられるようになってきたとは思いますが、
ですが・・・まだまだ・・・
●悪く思われたくない
●いい人だと思われたい
●相手をがっかりさせたくない(傷つけたくない)
●嫌われたくない
という断りたいけど断れないときに浮上するパターンはいろいろあります。

特に、この中で一番自分自身が傷つくと思っているのは、
●相手をがっかりさせたくない
自分が原因で傷つける、怒らせる、落ち込ませる、悲しませる・・・
そして究極の行きつく先は、恨まれるというところをパターンは避けたいのだと思います。
そういうときはもう単なる営業マンではなくなっていて、
ちょっと親しい人、くらいになっているので、
親しくしくなった人をがっかりさせたくない、とパターンは思うのかもしれません。
がっかりした姿に傷つくパターン。

パターンは、ちょうどいい(自分に都合よい)関係性を好むので、
そこから外れることに対して、本当に臆病なんだと思います。
できれば避けて生きていきたいと願っている。

営業の方も、きっとそういう恐怖ってありますよね。
それこそ、断られること、不愉快そうにされること、嫌われることがたくさんあるでしょうから、
傷つきたくないパターンはあると思います。
どう思われるかという怖さを持ちながら、それと一緒に仕事をしている。
そして、その黒パターンがあるから、自分のやり方を確立させていけるのだと思うし、
いろんな人の気持ちも学んでいけると同時に、自分の気持ちにも気づいていくのだと思います。

余計なモノを買ったり、契約したりということは、
ありがたいことにもうそういうところに注ぐエネルギ―(いろんな意味での余裕)がなくなっているので、
しないとは思いますが・・・
やはり営業マンには気をつけたい。





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