初心忘れるべからず

初心忘れるべからず。
ことわざとか(四字熟語とか)あまり知らない自分は、
好きな言葉は?と聞かれると、
思いつくこの言葉をワンパターンのように答えていたように思います。
(もう一つ好きな言葉がありますが、それは次回にでも~)
辞書をひくと、
始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを忘れないこと・・・という意味なので、
何に対しての初心なのかと考えると、
結婚した頃の、子どもができた頃の、この仕事をはじめた頃の、等々思い浮かべることができます。

先日ある理学療法士の方が、
患者さんやご家族、また自分自身に対して、
行き詰ったときはいつも『初心に帰る』ということを思い出すと話していました。
この職を目指した頃、どんな気持ちでやっていこうと思ったのか、
そのときに感じた新鮮な発見や喜び、学ぶ姿勢など思い出して・・・
というお話かなと思ったら、ちょっと違っていたんです。
初心というのは、この世に自分が誕生したときの気持ち、決心、なんだそうです。

生まれた時の気持ち、決心など覚えているはずがないのですが、
もし自分の意志で誕生してきたのならば、
きっと何かこの世で成し遂げたいと思うものがあって、
今度こそはそこに挑戦したい、そこから逃げずにいこう、という気持ちがあって、
この日本という国を選び、この両親で、この環境のもとでこの仲間と学んでいこうと自分が決めたということになります。

その方も、そういうものを信じ、
すべての経験がその達成のために必要なものばかりなのだから、つらい時こそそれを忘れずにやっていけば、
本当の「私」が望む生き方にとても近いものになるということなのだと思います。
もし、そんな生き方ができたら、
今を生きることに真っ直ぐになれる、迷いはなくなるのではないかと思いました。
そして、今世はできると思ったからやっている(生まれてきた)といえるかもしれません。

どうして今こんなことが起きているんだろう、
どうして今こんな気持ちでいるんだろう、
どうして今この人達たちと関わっているんだろう、
どうして今、こういう自分なんだろう。
その答えが初心にあることを思い出してみよう(実際は考えてみるになるかな)、ということ。

よく出てくるパターンの中に、それが何なのかヒントが隠されてあります。
あらためて、この言葉が好きになりました。
だから今日も、小さな引っかかりに、素直にその場で語りかけていきたいです。














 

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