SWITCHに共鳴
先日、TV番組『SWITCH ーインタビュー達人達ー』で、
エレファントカシマシのボーカル宮本浩次さんと、左官職人の挟土秀平さんが対談していました。
おお、なんという夢の組み合わせ・・・どちらも気になる存在の人。
自分の個性を充分に知り、隠すことなく表現しているところが好きです。
狭土さんは、左官の技術や芸術的センスもすばらしいけれど、
壁の材料となる土に対しての考え方がまたすごいのです。
この地球上で一番古くからあったもの、人類よりも生物よりももっと前からその歴史を刻みながら今にあるもの、
それが土だと言っていました。
そんなふうに土を捉えたことがなかったです。
自然界のものを使い壁を塗り、建物を復元し、人を癒し生活を支え、
またそれらはいつか朽ちて大地へと還り、跡形もなく消えていく。
この方の作品を見ていると、そんな自然のサイクルの中で自分たちも生きているんだっていうことが伝わってきます。
土を触ると何とも言えない安堵の気持ちになったり、先日の漆喰塗りが楽しくて仕方なかったり、
循環する地球のエネルギーをもらって生きているのが人間なんだ、と今さらながら思いました。
そして、ソロでエレカシ以上に成功したいと言い切っていた宮本浩次さん(バンド以前から、歌が好きだった自分に戻るためらしい)。
歌を心で歌う人はたくさんいると思いますが、
ここまで全身全霊で歌っている人っている?と思うほどの真っすぐさに惹かれます。
社会に染まらないありのままのイメージがありますが、
ちゃんと大人の世界に彼なりの感性で向き合いながら、時に変わりながら、時に人に笑われながらも、
最終的な夢は「大スターになりたい」と真顔で口にしてしまう正直さ。
この方の話していること、表情しぐさ真剣さを見ていると、
こういう大人であり続けたいといつも思ってしまいます。
二人とも本来の自分の持っている力をとても信じているように思いました。
真っ直ぐな自分の中から生み出されるものだから、自信を持てるということだと思う。
それぞれが語る言葉の中に、本質と本質とが共鳴する瞬間がありました。
そして、自分もテレビ越しにそこに交じわって、
はっとするような感動や感覚をともに味わえた感じでした。
この番組、ファンにとってはたまらなかったと思います・・・楽しかったあ!
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