かけがえのない時間

あんなに暑かった毎日でしたが、夜は半袖では肌寒く、深まる秋を感じる今日この頃。

夫が帰宅してから、買い忘れたものを思い出し、
これから晩御飯というときにスーパーに行ってきてもいいかと聞きました。
そんなにお腹空いていないから、いいよと言われ、
それならばたまには一緒に歩いて買い物に行きたいな~と思ったわたし。
仕事で疲れているであろう夫に、
いや、もしかしたら夫もたまにはスーパーまで歩いて行きたい気分かもしれないと(やや強引なイメージ)、
本当にダメもとで声をかけると、
なんと以心伝心なのか、わたしの願いが叶いました・・・。

家から近くのスーパーまで歩いていくのって(徒歩10分)、いつ以来?
途中、車では決して通ることのない路地や、アパートの横を近道だからと失礼しながら、
ちょっとした探検気分。
エコバックではなく、いつもの車の癖で買い物かごを持っていってしまったので、
重さを考えずに買ってしまった後、
そうだ、歩きだったんだ・・・と気づく。
ずっしりくる買い物かごの端と端をお互いに持って、すっかり暗くなった夜道を戻りました。

足元も見えなくなっていたので、
あ、そこに縁石があるよーとか、段差になっているよーとか言いながら、
こんなしつこいくらい転ばないように声をかけ合うって、若い時はなかったなあ。

いつか、年を取ってどちらかが歩けなくなったり、病気したり、一緒に暮らせなくなったときに、
今日のことを思い出す日が来るのだろうと思いました。
スーパーの買い物かごを一緒に持って歩いた、月夜のささやかな幸せを。
あの頃は、まだ元気に一緒に出かけていたねって懐かしく思う日が来るのだろうなって。

そんな話を夫としながら、
夫はあっさりと、「そりゃ、そういう日は来るさあ」。
どこかもう覚悟?あたり前?その心境が想像できているという感じでした。

無意識に二人で過ごしている時間も、
二人でなくなったとき、
あの時間は本当にかけがえのない時間だったのだとしみじみ思う日が来る。
そして、もっと幸せなことは、
そういうことをまだ身体が動いて元気な今時分から実感できる心を、お互いに持っていることが、
ちょっと嬉しく思いました。
元気でいてほしい人が老いていく姿、そのときのお互いの生活、そのときの感情を想像できるのは、
先を歩き背中を見せてくれる両親たちのおかげかもしれないなあと思います。

死へ向かって日々生きているわたし達ですが、
それゆえに今が大切な時間なんだと感じれること、
それはとても幸せなことだと思いました。


















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