時間をかけて

生まれて初めて味噌をつくりました。
安代(岩手の左上のほう)にある麹屋もとみやさんの『こうじ南蛮』がすごく美味しくて、
その後、『麹ソルト』にもはまり、
つまりは麹屋もとみやさんのファンになり、味噌も作りた~い、となったのでした。
行く途中、先がまったく見えなくなってしまうほどの猛吹雪にあい、ひさしぶりに真冬を実感しました(さすが、安代)。

お味噌の材料は、大豆(ユキホマレ)、米麹、水、塩。
この麹が米なのか、麦なのか、豆なのかで、米味噌とか麦味噌とか言い方が変わってくるのだそうです(知らなかったー)。
大豆はやわらく蒸かしていただいたものを、ぎゅっぎゅと手でつぶしていきます。
これがなかなか力が必要で、すべてをつぶしきれない、が無心でやる。
そういえば子どもの頃、味噌汁を飲みほすと、お椀の底にのこったこれ(豆)を食べるのが好きだったなあ、と思い出しました。
あのときの、お椀の底にあったもの・・・この過程でできるものだったとは。

できた味噌はただしょっぱいだけで、白っぽくて、まだまだ若いねーという感じです。
ここからタンパク質が分解され、甘味が少しずつ出始め、時間をかけてうま味へと発酵、熟成されていくのだそうです。
人みたいですね。
一年半後が食べごろみたいですが、家の環境によって変化するので、首をなが~くして待つことになります。

参加された方の中には、毎年つくりに来ているベテラン主婦の方や、なんと東京から来ているという男性の方もいました。
「大丈夫、ほっておいても美味しくなるからね」と、初心者組のわたしと娘に、みなさん自信もって言ってくれました。
その家にしかない味が出せるのは、その家に住む人の手で仕込みその場所で寝かせた味噌ですから、家族みんなの口に合うのはあたり前なんだそうです。
それを聞いた娘は、自分の分をアパートに持って帰りました(自分の口に合うように、ってことで)。
感動しまくりの体験教室でした。

帰りに食べた味噌ソフトも、キャラメルみたいな味がしてすっごく美味しかったです。
味噌も醤油もお酒も、この麹によって作られるんだ、と思うと、
麹って体にはいいし、日本人の口にはあうようになっているし、ほんと素晴らしいですね。






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