はっきり言う人

こんなことを言ったら相手からどう思われるだろうか?と思う人は多いと思います。
どう思われるか?というのは、嫌われるか、不快にさせてしまうか、怒らせるか、困らせるか・・・
といったネガティブな反応をされたくないと思っています。

ネガティブな反応、感情、感覚を持たれることが悪いことであると思っているから、
それらを相手に与えたくないと思っています。
また、自分が悪者になってしまうのも絶対避けたい・・・と。
それくらいネガティブなものに対しての悪者感、拒否感、否定的な感情ってあるのだと思う。

でも、そう思っていない人もいます。
どう思われるか?の世界にはいない人(自分のパイプに他人を入れない)。

先日、久しぶりに眼科に行ったら先生が替わっていて、
先生のご子息らしき人がはじめて診察をしてくれました。
いつもの先生はゆったりとしていて、物腰が柔らかくやさしく話す方。
でも、今度の先生は間髪入れず、まさにはっきり言う方でした。

DR:前回から随分あいてますね。目薬(緑内障の薬)ちゃんと差してないですね。
私:結構忘れちゃうんです~
DR:目薬をしないときは、目が悪くなっていると思ってください。
私:あ、はい・・・(動揺して目線が下を向く)
DR:下向かないで、まっすぐ見て。
(診察が終わり)
私:いつも目薬を差す前にコンタクトを入れてしまって、それで目薬させないんですよ~
DR:そうならないようにしてください。

とまあ、私の言い訳に一切先生からの共感はありません。
おばさん特有の、照れながら笑いながらの話にも、ばっさりです。
妥協もなければ、甘やかしもなく。
でも、先生の言っていることは全部その通りだと思いました。

薬局に行くと、隣りの窓口で話している薬剤師さんに患者さんが、
「そうなんです~なんか、もうはっきりものを言う人で~」
という会話が聞こえてきました。
きっと、苦情とまではいかなくても、
以前の『やさしい先生』から『きびしい先生』に代替わりし、
戸惑っている患者さんもいるのだろうなあと思いました。

以前の自分だったら、その窓口で話している人のように同じことを思ったかもしれません。
そして、それを誰かに言わずにはいられない(ちょっと聞いてよ~みたいに)。
でも、言われたことをやらずに目が悪くなったと平気で言ってくる患者さんに対して(←自分)、
先生がはっきりともの申すのは、それが患者さんのためであるからだとわかります。
困るのは自分ですから!

そこに腹を立てたり、不愉快になったり、冷たい先生だ、態度がなってない等々感じたなら、
それはまさしく自分のパターン。
やさしいわけでも冷たいわけでもない。
ただ、その通りに言っている。それが事実です。
なんだか中立ワークのプラスでもマイナスでもない、
『ただ一つの体験』を見せられた気がしました。

今日からは真面目に・・・
これ以上目が悪くならないように、コンタクトを入れる前に毎朝ちゃんと目薬差そう!と思った自分です。
先生ありがとう。



Qloom papel





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