ベニシアさん

築100年の古民家で、ベニシア・スタンリーン・スミスさんの手づくり暮らしを綴った番組『猫のしっぽ カエルの手』。
この番組を、かれこれ何年?楽しみに見ています。

高気密高断熱の今どきの家とは違い、雪深い京都大原での古民家暮らしは、
うらやましいとは簡単には言えない大変なことが、たくさんあるのだろうなあ~と想像しつつも、
花とハーブに囲まれたおしゃれなエコライフを、いつもあこがれて見ています。
家の手入れに庭の手入れ、ハーブを取り入れた手作り料理に手作りお菓子、そして作れるものは何でも手作りする。
これだけでもすごいのに、
イギリス人のベニシアさんが、大原の伝統の中で生きる仲間たちと交わすエネルギーは、
互いの暮らしの中の大事なものを、ますます輝かせていきます。

そんな、大好きなベニシアさんの番組が、このところ再放送が続いていて、
最近の様子が放送されないことが、少し気になっていました。
実は病気をされていて、目が見えなくなっているとのこと。
髪は真っ白になり、背中が曲がり、一見ベニシアさんだと分からないくらい姿が変わっていました。
それでも、友人たちに愛され、家族と静かに暮らす様子は、
以前よりもましてそこにいるだけで人を安心させてくれるような、存在感を消した存在のように感じました。

病気、老い、という人生の中で避けては通れないものを、
どんなふうに受け取っているのだろうか・・・
番組の中でベニシアさんからのメッセージがながれ、涙がでました。

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苦労は人生を磨く

人生は月のように満ち欠けするもの
いいこともあれば、悪いこともあります
次に何が待ち受けているかわかりません
予想もしなかったことが起きたり、愛する人を突然失うこともあるでしょう

ありのままに受け入れる術(すべ)を、ゆっくりと身につけていくのです
そして運命は偶然ではなく、自ら選びとっているのだと気づくのです
その瞬間を一生懸命に生きることが、人生を楽しくしてくれる

心を静めれば、美しい世界に囲まれていることに気づくでしょう
幸せは、自分の心次第です

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「ありのままに受け入れる術(すべ)を、ゆっくりと身につけていくのです」
そうなれるようにと、いろんなことがある人生。
そして、心を静めてみれば、見えてくる目の前の美しい世界・・・

エネルギッシュだった頃も、今のソフトな感じも、どちらのベニシアさんもわたしにとって学ぶものがあります。
実際に生活している場所をテレビで放送するって、並々ならぬ苦労がたくさんあったと思います。
それでも、楽しみしているファンのために番組を続けてきたということもあったのかもしれません。
これからは、病気が少しでも良くなってゆっくり暮らしてほしいと願います。









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