嫌いな人がいたら

どうしても好きになれない人、嫌いな人っています。
できることならば、あの人嫌いって思いたくないけれど、やっぱり正直に言えば嫌い・・・
その相手は、血も涙もなく、性格がものすごく悪いのかというと、決してそうではない。
あくまでも、自分(パターン)にとって好きになれない、苦手、不愉快、許せない要素があるということです。
ただひたすらパターンが拒絶している状態。

私の場合は、嫌いな人がいるということ自体が何か自分の人間性の低さを証明しているかのようで(これもパターンだが)、
そこが嫌いと思いたくない、になってしまうということもあります。
人それぞれ、嫌う理由はさまざまだし、『嫌い』の意味付けも違う。

でも、そういう人であっても、
最近そうでもなくなってきているかな、と思う時もあります。
自分のパターンが満足するような相手の言動があったときがそれです。
相手に望む反応が、自分の思い通りであったときは心の波が立たず、すーっと物事が進んていくときは、自分が変われたような気持ちにさえなる。
そうそう、そういう反応だったら嫌いじゃないわよって。
でも、それはまた別のパターンを満足させたに過ぎないだけで、すぐに『嫌い』のパターンは騒ぎ出します。

相手のいいところも、考えてみましょう・・・
子どもの頃は特に、人を嫌うということはダメなこと、みんな仲良くすることがいいこととして教えられてきました。
だから、●人を嫌ってはいけない、というパターンを持つ人も多いと思う。
「どんなところが嫌いなの?」
と、小さい頃によーく話を聞いてくれた大人はいなかったと思うし、
「そうなんだ、嫌いなんだね」って受け止めてくれる大人もいなかったように思う。
決して発してはいけない言葉のように『嫌い』の意味付けは定着してしまった。

大人になると、とにかくよく考える。
自分と向き合うことは、分析して考えることとは違う性質のもの(考えることも必要な場面はあるが)。
だから、相手のいいところを考えて好きになろうとするのは、無理がある。
もし考えるとしたら、いいところ(長所)ではなく、
自分にとって良いことは何だろうと考えた方がいいです。
その人がいるから自分は成長している・・・これは大きな意味を持ちます。

そうだとしても、直ぐには変えられないのだから、
まずは、「あなたは、○○さんが嫌いだって思っているんだね」
とパターンへ言ってあげたい。
そう、『今は嫌い』でいいのです。
何度も出てくるパターンの言い分を聞いてあげる。
本当の「私」がちゃんと守ってあげることができれば、パターンは少しずつ安心し、落ち着いてきます。
そこから始まります。






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