会社を辞めるということ
突然のお別れというものはあるもので、
仕事でとてもお世話になった方が、
ある日突然会社を辞めてしまったということがありました。
辞めた理由も、今どうしているのかも何もわかりませんが、
それはとても残念だし、
何が残念かって、これまでのお礼が言えないということにです。
いなくなってみて、
いえ、会えなくなってしまう前からずっと、
どんなに自分はその方に助けられていたのかと思うのです。
問題に向かうさなかであっても、その過程そのものが何だか楽しかった。
その個性には、自分にはない見習いたいものがたくさんありました。
ただ一緒に仕事をしたという関係ではなく、
私の中ではそれ以上に通じるもの、受け取るものがあり、
時間があればいつか、
もっと仕事以外のいろんな話をしたかったな。
そういう突然のお別れはこれまでだって何度もあります。
その度に、思い起すのは、
最後に会ったときの何とも言えない、
この線を超えてはいけないような壁です。
表面の明るさとは裏腹に、
立場上、誰にも言えないことがあったのではないかと、
本当は随分前からその重たさを察知していたということです。
自分が何とかしてあげたかった?
そういうことではなく・・・
それぞれに、誰にでもある、
天と自分をつなぐパイプが一人ひとりに必ずある。
そのことを想像すると、
何も心配はいらないし、きっと自分が何かすることでもないし、
天はその人のことを守り導き、
その人にしかわからない課題やテーマと出会いながら、
その人自身が、自分の意志で選択した道を歩くようにできているんだと思うのです。
それでもやっぱりー、
ほんの少しでも自分が持っている愛を、
その人に注ぐことをしたって良かったんじゃないかって・・・
それでどうにかしたいということではなく、
ただ、そうすることも、もっとできたのにということ。
今思うと、その見えない壁を感じられたから、
自分がずかずかと他人のパイプに入っていかなくて良かったとも思う。
だからもう今は、
心の中で感謝の気落ちをたくさん伝えたいと思いました。
会社を辞めるって、すごい決心だと思う。
収入がなくなる、日常が変わる、(ある期間は)やることがなくなる?、人が離れる、
いい意味ではない孤独にもなるかもしれません。
だけど、その手放したところに、新しい何かが入ってくる。
それがどんなことだったのか(すぐに得られるものでもないかもしんないが)、
聞いてみたいなあと思いました。
ゆっくり休んで、
本当にやりたいことを、本当にそうありたいと思う自分で、
やっていってほしいなあと願います。
そして自分も今、
ちゃんと休むときは休んで、
本当にやりたいことを、本当にそうありたいと思う自分で、
やっているか?と問いかけていこう。
夏の終わりに~ はかなくも美しい! |
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