自分だけのパイプ

AKIRA FUSE LIVE TOUR 2023-2024 ~刹那の夢がたり~
とてもいいコンサートでした。
刹那(仏語)というのは、時間の最小単位だそうで、
ほんの一瞬の時間でも、
どうか幸せをあなたに感じてほしい・・・という思いを込めたタイトルだそうです。

布施明さんは、最近とても気になっていた歌手のお一人で、
みなさんもご存知(って、平成生まれの方は知らないかな)、
♪君は薔薇より美しい という曲が、私本当に大好きなのです。
50年前と変わらず、同じキーで歌っているという歌唱力は、本物です。
この一曲をどうしても聞きたくて行ってきました。

年齢をまったく感じさせない、声量。
ある意味、人間ってこんなに可能性がある生き物なんだと、
びっくりするくらい鍛えられた美しい声。
魅了されました・・・
外国の曲なんて、もうオペラ歌手のよう。

とにかく一曲目から、涙が出てしまい感動しっぱなしだったのですが、
でも、もっと感動したことが実はあったのです。

それは、コンサートのさなかに見た、まさかのまさか・・・

布施さんから天に向けてのびている『天と人をつなぐパイプ』です。
もちろん、幻想ですが、
まっすぐ突き抜け、美しく神々しい光を放ちながら、
天井高くのびる一本のスポットライトは、まさにそれでした。

こんなふうに、まっすぐに、
どこまでもどこまでも続いているんだ・・・そう思わせる光。
私の体からも出ているし、会場の人たちみんなにもあるもの。
そう思うと、今日ここに来れたこと、
歌を聞けたこと、パイプを感じられたこと。
そのすべてが、自分へ用意されたものだったんだと思わずにはいられませんでした。

今、舞台で歌っている一人の歌手のように、
自分も、舞台に立って、
自分にしかできないことを日々やっているのか!と思うと、
そこにはたくさんの、自分を守り導いてくれる者たちがいることを、
感じずにはいられないです。

今回、コンサートに来れたのは娘のおかげです。
チケットを買おうかなと思ったときには、もう残りあと数席だけ。
しかも後ろから3番目の列だけしか空いていませんでした。

自分が聞きたい曲は一曲だけ。
(実際は、全部よかった!)
あの曲を聞きたいがために行くのってどうなんだろう・・・
そう迷いはじめた私に娘が、
「いいじゃん!それを聞きに行ったらいいじゃん」
と、なんとも軽い感じで、
私の背中をポンと押してくれたのです。

そう、この軽さ。
この軽さが、今の自分に必要なのです。


はじまる前の緊張感


本当にその通りにしてよかったです。
ステージからほど遠い席でしたが、
目の前で、音響の様子も見れたという貴重な体験もできました。
(音響スタッフはノリノリでした)

ちなみに、布施さんのお母様は盛岡出身なんだそうですよ。
そういうことも、ちょっとうれしい・・・

もしかして、白パターンの感覚に浸るというのも、
感じる心で曲を聞くということに似ています。

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