55歳に思う

今月で55歳になりました。
55といえば・・・
カウンセリングの先生が55歳のときに、
それにちなんだ話をブログで書いていたのを思い出します。

そのときは、先生ってもうこの歳なんだ!と驚いたのと、
その数字を見て、カウンセラーって一体何歳までできるんだろう?
って思ったのを覚えています。
たぶん、そのときの自分の頭の中には、
もう先生そんな年なら、長いことお仕事できないんじゃないの、
と思ったんです(先生、本当にすいません)。

「この仕事って、年を取れば取るほどいいのよ~」
その言葉が今、とてもよくわかります。

正直言うと、50歳を過ぎたくらいの頃から、
もう自分がいま何歳なのか、よくわからなくなっていました(ホントに)。
同級生の夫に、いつも、今わたしって何歳?と聞く(便利)。
そういう感覚になっているのは、
年齢が気にならないというわけではなく、
たぶん昔よりも少しだけ、
「今」を意識した生活が送れているからかなあ、と思います。

あまり先のことは考えられなくなり、
先のことは、今の延長にあると思うようになり、
過去よりも未来よりも、「今」今日一日をどう過ごそうか?
ここだけになってきているように感じます。
この感覚が自然になりました(みんな、そうなるものなのでしょうか?)。

体が衰えていくということを、
老人ではなくても、もうすでに想像ができるようになり、
これからもっと年相応になっていくのでしょう。
それでも、変わらないものもあります。
それが、本当の「私」の精神(魂)だと思うのです。
体が思うようにならなくなったとしても、
自分のありかただけを追求していくことはできるのだ・・・と。

年を取るということがおもしろいって先輩方が言っているのは、
そういうことが叶っていくから・・・
それは、おもしろいはずです。

若いころは、若い方が絶対いいと思っていました。
でも、その若いときには、まったく無かったものが自分の中にあり、
手放せなかったものが、捨てられる。
身軽になっていくのを感じます。
不思議ですが、そうやって、みんな年をとることで、
心身のバランスをとっていくのかもしれません。

得られるものって、目には見えないものばかり・・・
だから、若い時にはわかりにくいのでしょうね。

だけど、目に見えないものの方が、
圧倒的にこの世には多いのだと思う。
いろんな見えないものの世界で、
自分にいいものを感じて選んでいこうと思います。

おかあさーん、おとうさーん、
私を誕生させてくれてありがとう!!



遠野のカフェ「空」

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