季節外れ
最近、トマト(中くらいの大きさのもの)をなにかと料理に使っています。
夏に植えたトマトが雑草の中に埋もれ、姿を消し、
先日の庭の片付けのときに、雑草とともに引き抜いて捨てるはずでした。
が、しかし~
何の罪もない青いトマトたちを見ていたら申し訳ない気持ちになり、全部は捨てきれませんでした。
赤くなりそこなった青々としたトマト30~40個くらい?収穫し、
ざるに広げて日光浴をさせること数週間。
太陽の力ってすごいですね。
一つ、二つとだんだん赤く色づいていくではありませんか・・・
この時間差がまた料理に使うにはちょうどよく、毎日食べております。
おでんやロールキャベツ、ポトフなど、汁物に入れて煮込むとうま味がとっても増します。
トマトそのもので食べるよりも、こっちの方が自分は好きかもしれません。
料理人の知人から、
トマトには旨味の成分と言われるグルタミン酸が多く含まれているから、
煮炊きするものに入れると食材のおいしさがぐっと引き出されるんだよ~
という話を聞いたのは数年前のこと。
この話は、自分にとっては初耳だったのですが、
知っている人はおでんにトマトって意外ではないみたいですね。
料理人が言っている側から、おでんには合わないでしょと言い張り、
まったく試す気がなく来たのですが、
お弁当に毎日一個入れても食べきれないトマトの量に、やっと挑戦してみようと思ったのでした。
そして・・・
こんなに美味しいのなら、早く試せばよかったと思いました。
トマトは夏野菜(陰性)なので体を冷やす作用がありますが、
こうして火(陽性)をじっくり通すことで、陰陽のバランスがとれ、
季節外れの野菜も体を冷やすことなくしかも美味しく食べることができます。
それにしても、こんな緑色のトマトがこんな赤くなっていけるんだからなあ〜
とても感慨深いです。
地面の上ではちゃんとお世話できませんでしたが、
ざるの上では育ってくれてありがとう。
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