大事なお友達

以前、突然いなくなった母の友達のことを日記に書いたことがありましたが、
なんと、その方と母が先日再会を果たしました。

あれから、なかなかあきらめきれなかった母は、
どうして何も言わずにいなくなってしまったのか、どうしても納得がいかなかったのでしょう、
何度も同じ話を繰り返し、
その度にわたしの気持ちもゆれ動き・・・
もしかしたら、いつかご本人かご家族が気づくかもしれないと、
誰も住んでいない家のポストに手紙を入れたのでした。
お別れであったのならこれまでのお礼を言いたかったということ、
もし可能ならば一報いただきたいです・・・ということを書いた。

そして、5か月が過ぎたある日、
母のお友達のご家族から連絡をいただいたのです。

意外にも近くにお友達は暮らしていました。
面会時間は10分という制限がありましたが、
玄関先で待っていた母はお友達の姿を見るなり、目の前の透明シートのカーテンを全力で手でどけて、
あらまあ~何年ぶりかしら~~(5か月です)と、
二人はしっかりと手を取り合い再会を喜んでおりました。
いつもの日常会話のように、まるでこれから二人でスーパーに行くかのような雰囲気でした。
あれほど言っていた、どうして黙っていなくなったのか?ということについては、
もはやどうでもよくなり・・・
帰りもさばさばと、「また来るわね~」
二人の満面の笑みの写真を遠方に住むご家族に送らせていただき、
自分も何だか肩の荷がおりたような気持ちになりました。

70代、80代、90代となったらどんな人間関係があるのでしょう。
友人知人とも突然のお別れがやってくるということもあるでしょうし、
お付き合いしたくても体(頭も)がゆうことをきかないということもあります。
家族、親戚もそばにいるかどうかわかりません(いても全く会えていないとか)。
いずれ、誰かしら他人のお世話にはなって生きているでしょう。
そんな中で、年老いた自分とお付き合いいただけている人というのは、
本当に数えるくらいしかいないのではないかと思うのです。

そういうささやかなご縁があるのなら、最期のときまで大事にしたいですし、
母の人生最終章の(まだまだ長生きしてほしいと願いつつ)お友達であるなら、
わたしもその方たちを大事にしたいなあと思いました。

そして今の自分の人間関係も。
まだまだ人生は続くと思っているから会うことを先延ばしにしている方もいますし、
話したいことも話せていないと思う方もいます。
すべての人に悔いのない、思い通りの関係性は築くのは難しいかもませんが、
一期一会であることは忘れないでいきたいです。











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