生まれたときから

本当の「私」、という言葉がこのブログでもよく出てきますが、
この言葉をカウンセリングの先生からはじめて聞いたとき、
じゃあ今まで、本当の「私」はどこにいたんだろうと思ったことがありました。

でも実は、生まれたときからずーっと「私」は一緒にいたのです。
むしろ生まれたときは「私」そのものでしかなかったのかもしれない。
それから、いろいろなことがあって家族や周囲の影響を受けながらパターンというものが作られ、次第に大きくなっていき、
「私」の存在を忘れてしまうほどになってしまった(意識できなくなった)。

それでもかすかに感じる「私」という存在に助けられ、
パターンが日々いろいろなことを感じ、考え、それが自分自身だと思っていたことを知り、
これからはもう本当の「私」で生きようとした時から、
人生は大きく転換していくのだった。

パターンという言葉や本当の「私」という言葉を使わなくても、
たとえ心のからくりを知らないとしても、
自分の中にもう一人の普遍的な存在がいて、
それが自分を支え、励まし、助け、許し、力をくれていることを感覚的にわかっている人はいると思う。
他人でもなく、どこかの神様でもなく、自分の中にある何かが・・・。

でも、そういうことも全くわからないとしても、何の問題ないということも何となくわかってきた気がする。
それくらい、すべてがその魂に合った人生を歩いていくだけなのだと思うのです。
どういうことを知っているから幸せだとか知らないと不幸とか関係なく、
みんなが魂の成長を願って生まれてきたのだから、そこにふさわしいものが淡々と与えられていくだけなんだって。

「私」で生きるとき、
そこから広がる世界は「私」が見ているものであることには変りない。
宇宙のかけらのような、小さな小さな存在である自分がやっていることは、
とても大きな意味を持ち、また一方では何の意味も持たず、
どちらでも周囲に影響をもたらすものであると思う。
だから、一日の中の少しでも多くの時間を「私」でいられるように過ごしていくことは、
自分だけのものではないのだ。
この世に、この地球に日本という国に、この土地で、この家でこの家族の中で、
そして今あたえられた人と環境の中で「私」として生きていくことの、
責任のようなものを感じました。










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