母のこと
大事に思う人には、いつも元気で笑顔でいてほしい・・・
けれど、自分に置き換えてみれば、
元気が出なくて、あまり笑えない時だって普通にあります。
年越しとお正月は実家で母と一緒に私たち家族も過ごしましたが、
母はいつもの生活とは異なる状況に、
半分嬉しそうにしていたり、半分は無言でいたりと、
あきらかに戸惑っているように見えました。
「みんなで食べると、やっぱり美味しいわね~」
と言う母の気持ちは本当だと思いますが、
耳の遠い母には、私たちの会話はついていけなかったと思うし、
自分が食べたいように、寝たいように、好きなTVを見たりというのもできなかったと思う。
家族みんなで集まって長時間居るこの状況は、
決して嬉しい楽しいだけではない・・・のだろうな。
私と2人だけで過ごすことには慣れているけれど、
普段一人でいる場所に、ちょっと人が増えてしまうと、
母がとても気を遣っていることがわかり、
以前自分は、その気遣いをなんとか和らげたいと、
なんとか笑っていて欲しいと必死になっていたことがありました。
それが大分、みんなでいることの違和感というか、
お互いの不慣れさ、気遣いというものに自分自身が慣れてきていること。
ちょっと良かったなと感じました。
元気に楽しく笑顔で~を基準にしてしまうと、
そういう表情になっていない相手に、
こちらが申し訳なく思ったり、そうなってもらえるように頑張ったりしてしまいます。
みんなが幸せでいてほしい・・・
それはそうなんだけどー
自分がまずは楽しく、ゆったり実家での時間を過ごすことが大事だと思うようになりました。
近所のお宅に、
今度おじいちゃんと一緒に暮らすことになりましたと、
挨拶にいらしたご夫婦がいました。
私も、最近その方の歩く姿がおぼつかないので、
いつまで一人暮らしができるんだろうと心配していたこともあり、
ちょっとほっとしたのです。
でも、親子でもこれから一緒に住むって大変なことだろうなと思った。
お互いの生活が成り立っていての、全く違う生活が始まるわけですから。
一緒に住んでいない私は、
母がマイペースで暮らしているところにバタバタと行っては、やることをやって、
言いたいことを言って(連絡事項とか紙に書きまくり~)、
自分のタイミングで帰る。
それが自分のできる精一杯のことだと思い、今日まで来ているけれど、
そのご夫婦は、そういうこと以外も全部を覚悟しての、
一緒に暮らすということを選んだ。
この決心はすごいなと思う。
微力ながら、何かあったらいつでも声をかけてもらえるような(お互い様の)、
そんな近所付き合いをしたいと思いました。
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