親不孝だった

昨日は母にカレーライスを作り一緒に食べました。
小さい頃から、うちのカレーと言えば、
玉ねぎをよ~く炒めた甘口バーモントカレー。
お肉は豚肉の細切れが入っていて、そのカレーを作りました。

当時、その母が作るカレーが大好きで、
最後に皿までなめつくしていたほどです(お行儀悪すぎ・・・)。
そうやって育ててもらったなあと、
温かい気持ちになりながら、ふと、
自分が昔病気をした頃のことを思い出しました。

19歳で夢を抱いて東京に行って、
美容師見習いだったので一生懸命働いて、朝も夜も練習して、
料理などはろくに作れなかったので、食生活はめちゃくちゃでした。
手荒れがひどく、生活も終電で帰るような毎日でー
そして病気になって帰郷するわけですが、
この頃はまさに自分のことしか考えていなかったと思いました。

本当にもう何十年も昔の話で、
今更なんですが、その頃、親がどんな思いで自分を見ていたのか。
退院して家に戻ってからも外へ出て働くような体ではなく、
その間、本当に明るく笑いながら、
そして体調が悪いときは静かに見守りながら、
自分に対して献身的でいつも優しい両親でした。

それなのに・・・あんなにも恵まれていたのに、
その時は、自分がただ家にいて、
ご飯を食べさせてもらい、治療をし(温灸や半身浴などしていた)、
生きている意味があるのか?と考えたこともありました。

いつか普通に、あたり前に世間一般の同年代の人たちがやっているように、
働けるような体に戻れるのかばかりを望んでいた。
そうやって自分のことばかり考え、
親に対しても感謝などしていなかったと思うのです。
いろいろしてもらってあたり前、
だって申し訳ないけど自分は具合が悪いのだから、と。

これが、今となって、
カレーを作って母親が美味しいと言って完食してくれたことに、
猛烈に感謝の気持ちがわくのって、
遅すぎませんか?と。

これからせめて母へ、
または母の代わりの何方かにも(対象はもう誰でも構わない)、
親不孝だった自分の罪滅ぼしで、
自分の時間を使って何かさせてもらいたいなと思う、今日この頃です。




カレーの写真はないけど、この甘酒は別格で美味しかった♪






コメント