腹を立ててほしい

自分だったら腹を立てて怒るようなことを、
どういうわけか怒らない人っています。

そういうとき、
え~嘘だ~、そんなはずはない・・・と疑ってしまいます。
言葉や表情、態度から、全然怒っているようには見えないその姿をみて、
今自分に起きている感情って何なんだろうと考えました。

まず、怒っていない(そう見えない)理由は3つほど。
①自分にはあるパターンがその人にはないから。
②本当は腹を立てているけれど、平気なふりをしているから。
③腹の立て方(表現方法)が違う。

このうち①だけは、腹が立っていないということなんですがー
自分が何とも思わないことを、他人は腹を立てているというのは、
よくあることだし、許せるものなのですが、
その逆は、どうも引っかかります。
自分が怒るようなことは、他の人にも怒ってほしいんですね。
できれば、自分以上に・・・

どうしてかと問えば、
怒りの感情は人として、レベルが低いと思っているからです(←これ、自分のパターン)。
すぐ腹を立てるというのは、子どもっぽいし、
人間ができていないような、修行が足りないような、
浅はかな人間のようにパターンは思っているんだと思います。

そんな人間で自分があってほしくないのです。
もっと、客観的で冷静で、落ち着きがあって、
ちょっとのことでは感情的にはならない。
そんな、できた人になりたいのですね、パターンは。

だから、目の前の他人には、せめて自分よりも劣っていてほしいのだ。
小さなことでも腹を立てたり、感情的になったり、取り乱してほしい・・・

そういう人を見たらきっとパターンは、
ほっとして、安心して、優越感に浸って、
自分ってすごい!って思うのかもしれません。

ここまで書くと、なんだかとても恥ずかしい気持ちになります。
もういいわ~・・・って思う。

でも、こういう恥ずかしいという感情がわくまでは、
パターンは真剣になって、腹を立てない相手の謎を解こうと、
自分を観察せずに他人ばかり見てしまうのでしょう。

以前、黒パターンが叶えたいこと(相手から言ってほしいこと)をとことん書いてみる、
ということをやったことがありました。
自分に言ってほしい言葉(台詞)をずらっと並べ、
実際に声に出して言ってもらうのです。

そうするとはじめは、たっぷりとパターンにとっての安心感と優越感に浸っていたりするのですが、
すぐに、もういい・・・とお腹いっぱいになってしまいました。
これ以上言わなくてもいい・・・と。

あんなに求めていたものが、
もう全然要らなくなるこの感覚。
こういうのも感じ取っていけるといいなあと思います。


木伏の灯り











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