きっと大丈夫なんじゃないか

岩手のお酒 南部美人


私は日本酒が好きです。
ビールよりも酎ハイよりもワインよりも。
強くはないですし、あまり量も飲めないのですが、
居酒屋に行けばどんな日本酒があるのか、
メニューを見るのも楽しいです。

でも若い時にこの写真のお酒を飲んだときは、顔をしかめ、
甘口と書いてあるのに、辛~~~いって思い、飲めませんでした。
たしか、親戚の法事ではじめて口にしたと思うのですが、
香りを嗅いだときは飲めそうだと思ったのに、
辛すぎて、酒の味全開で(だって、酒だから)!
日本酒のおいしさというものが、
まったくわからなかったのです。

そんな舌をもつ私が、
あれから、うん十年経って・・・

日本酒の種類がわかるとか、銘柄をあてるとか、
そういうことはいまだにできませんが、
美味しい日本酒を用意し、おつまみを作り、
月に2~3回程度でしょうか、家飲みをするようになりました。
この時間がとても楽しく、やすらぐのです。

この南部美人というお酒も、
衝撃の初飲みから、今では、
甘口で飲みやすいなあと感想もかなり変化しています。

子どものころ食べれなかったものが、
大人になって食べられるようになることがあります。
以前は苦手だったものが、
いつのまにか、大丈夫になっているどころか、
好きになって楽しめるようにすらなっている。

そういう、その時は思い描けないようなことが、
何年か経って変わるということを体験していると、
今はとても無理だ、と思っていることも、
いつか何かのきっかけで少しずつ変化するかもしれません。

自分がそうなりたいと思っていなくても、なる。
ということが起こるかもしれません。
それが、一見いいことに見えなくても、
きっと大丈夫なんじゃないかと思えてくるのです。

10年後の自分。いえいえ、3年後、1年後だってまったくわかりません。
でも、他人とくらべず、
自分のパイプの中を、せっせと磨いている途中で、
曇って見えなかったものが見えたり、通りがよくなったり、
自分が想像しなかった風景を見れているかもしれないのです。

それがわくわくするものでなくても、
どんなものであっても、
そこに、今より正直になっていられる自分がいるといいなあと思います。

お酒の話から、ぶっ飛んでしまいましたが・・・

焼き鳥は、塩とタレ両方










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