TOKYO 2020

オリンピック、みなさん見ておりますでしょうか。
開会式での行進、
大会に出られる嬉しさを全身で表す選手たちを見てしまったら、
本当にオリンピックやって良かったなあと思いました。
たくさんの競技があってどれも全部応援したいのですが、
TVをつけた時にやっていた競技をかじりついて見ています。

その競技の一つが、体操男子団体日本の銀メダル!
決勝戦ずっと緊迫した雰囲気の中、
上位3チームが競りながらのまったくのノーミス演技がすごかった(すごいという言葉しか、もはや浮かばない)。
神業の鉄棒は、ため息がでるほど素晴らしかったです。
日本は、4人全員がはじめてのオリンピックだったそうで、誰が何の種目に出るのか、
コーチはいろいろな要素を加味しながら出場選手を選んでいるのだなあと思いました。
あくまで団体競技ですから、全体のバランスを見て、ということなのでしょうが、
予選で高得点を出した選手をあえて出さなかったり、
10代の若い選手を3番手(最終)に起用したりという、
それぞれの選手の能力を、最大限に引き出すために考えられた配置なのだなあと思いました。

体操といえば・・・
数日前の内村航平選手の落下をニュースで見たときは、本当にショックでしたし、
とてもせつなくなってしまいました。
でも、あれほどの努力をしてきた内村選手だったからこそ、あの体験を担ったのではないかと思いました。
そして、自分のことよりも仲間の演技に感動し、
「自分はもう要らない」すでに終わっていたんだということをインタビューで言っていました。
日本中から期待され、ずっと注目をされてきて、
あっけなく失敗して終わってしまったその悔しさはあったと思いますが、
本人が言っていたように「気がついたら落ちていた」
気がついたら、もう違う場所に自分はいたんだ・・・ということだったのかなあと思いました。
まだそこにいたいと思っていても、
もう別の場所(新たな価値観、新たな役割、新たに与えられる経験)へと歩き始めていた、ということがあるのかもしれません。

自分の中にある怖さの中で戦う選手たち。
「ずっと自分と戦ってきた」と言っていた選手もいました。
自分の中のもう一人の自分が、怖い、負けたらどうしよう、失敗したらどうしよう、と震えながら、
でももう一人の自分が、大丈夫、やれるよ、あなたならできる、と肩をたたいて送り出す。
そんな毎日を練習に練習を重ね、鍛え、迎えたたった一日の一瞬の勝つ瞬間、負ける瞬間を経験していくのです。

そんなオリンピック選手とは別世界に住んでいるわたしたちではありますが、
世界中の人たちを感動させるようなことはなくとも、
自分のために、身近な人のために、自分を成長させてくれるようなことが日々の中で詰まっているのだと思います。
だからこそ、勝った選手の涙も負けた選手の涙も、両方自分事のようにその気持ちが分かる気がするのです。

まだまだオリンピック楽しみに応援していこうと思います。











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