どの自分がいいのか



どうあがいても、
自分は50代なかばの、こてこてのおばさんで、
かなりいろんなことが抜けているし、
話しが通じなかったりするし・・・で、日常は大変です。

他人から尊敬されたり、
信頼されるような人間ではないし、
スマートな大人のふるまいとはほど遠く、
いつも子どものように、落ち着きがなくじたばたしている感じがあります。

そう、このじたばたさが、
嫌だと思うこともありました。
このダサくて、しっかりしていない自分をなんとかしたいと。
直したい、変わりたい、少しでもましになりたい。
その年代ごとに思ってきたのだと思います。

でもそう思い、がんばるほどに、
「何かこれって違う」という感情をぬぐえません。

そしてこの頃、なんだか、
これが自分なんだろうな。
・・・と静かに認めてしまうことばかりが、
起きるようになりました。
変わらない自分がいるのです。
小学生の頃とほとんど変わっていない自分が・・・

いさぎよくそう思うのではなく、
もしかして、このままの自分でやっていけばいいだけなのかもしれない。
それは、周囲がどうであっても、
今のまんまの自分でいいんだと、染み込んでいく感覚です。

「私」の人生だから、
失敗してもなんでもすべてが自分のためになっていくんだと、
まだ見ぬ未来への、
怖さの中にも、楽しみがある感じなのです。

そしてこれが、
自分自身への信頼と、
見えないものへの信頼なのかもしれませんね。

自分がやっていることを自分が一番よくわかっている。

そうなっていったら、これはもう、
「私」で生きているということ。
何者かになるのではないんだなあと、思うこのごろです。








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