ケアする方法


ーケアをするー
この言葉、いろいろな意味で使われていると思います。
ケアというのは、
メンテナンスする、いたわる、手入れをするということですが、
お世話をするという意味もあります。

この意味でいうと、
『自分へのケア』とは、自分が自分自身のお世話をするということになります。
では、どんなふうにお世話をしてあげたらいいか?

肉体的なところでいうと、
体を(頭も)休ませる。リラックスする。
充分に疲れをとってあげることです。
お風呂に入る、のんびり過ごす、暴飲暴食をやめる、出かけない、散歩する、適度に体を動かす、SNSを見ない、寝る・・・
ほかに、マッサージに行ったり、エステに行ったり、
人の手で何かをしてもらう、体をゆだねてみるものも、
たまにはいいかもしれません。

精神的なところも同様です。
それが自分にとって、楽なこと、ほっとすること、よい気持ちになるものであれば、
どんなことでもいいと思います。
自分だったら、
犬をなでる、花を植える、海を見る、喫茶店でぼーっとする、おいしいものを味わって食べる、美術館、コンサート、温泉、ドライブ、無心に掃除・・・

とにかく、
なんかいいなあ~、癒されるなあ~、気持ちいいなあ~、楽しいなあ~、
または、なんて素晴らしいんだあー
って頭が空っぽになるような感動もいい。
心にじんわりと、自分にとってよい感情が染み入るようなことは、
すべていいのだと思います。

ほっとして、心が開かれていくようなすがすがしい感じがあれば、
かなり体も心もリフレッシュされています。

ここで一つ、大切なことがー

自分のケアをしようと思うとき、
そう思った、なにかしらの理由がかならずありますね。
なんとなく疲れた、むなしい、悲しい、寂しい、腹が立った、いらいらする、
誰かを恨む、ゆるせない気持ち、ただただつらい気持ち・・・
そういったマイナスの感情を、
まずは充分に出す、味わうということをやっていただきたいのです。

本来は、そんな自分を苦しめる感情など味わいたくないでしょうし、
そういう思いから離れたい、早く忘れたいがために、
先ほどのいろいろなケアを自分にほどこすのだ、と思うかもしれませんがー

その感情は、どこにも行き場がないまま、
消えることなく、ずーっとそこに生きているのです。
引き金となっている感情をないものにしては、
自分をお世話していくことはできません。

人間は感情の生きもの。
その感情がある(あった)ことを認め、
泣きたいときはたくさん泣き、わめき、ノートに書きなぐってもいい。
もう嫌だ~耐えられない~疲れた~と本性をめいっぱい出す。
それがあって、
はじめて、自分へのケアがはじまります。

何を癒したいのか、
自分の何に(どの気持ちに)寄り添ってあげたらいいのか、
この、『本性を出す』という過程が、ケアの本質。
肉体と精神と、そして魂(見えないもの)。
やはり、見えないものの中に本質が隠されてあるのだと思います。

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