のびのびと働く




きんきんに冷えた朝、初詣に行ってきました。
こういう日は、青空が広がり、
寒いけど空気がとても澄んでいます。

昨年、試験に合格させていただいたことの御礼参りをしました。
本当にこれはうれしいことだったので、
あと2ヵ所の神社へも丁寧に御礼参りに行きたいと思います。
ほかにも、家族みんな元気で一年を過ごせたことなど、
神様へ長々とお礼を言いましたが、
父が回復したことのお礼は言い忘れた!
と、今こうして書いていて思い出しました(今年もどこか抜けている~)。

帰りに、とにかく温かいものが飲みたいと、
何年ぶりかのミスドに寄りました。
紅茶とホットドックを食べ(ミスドらしからぬメニュー)、
そこでは、声優のような明るい声の店員さんがはつらつと接客していました。

お顔を拝見すると、おそらく自分より少し若いくらいではないかと思います。
こんなハイトーンの明るくかわいらしい声は、自分なら出したくても出ません。
かなりベテラン風な感じで、てきぱきと動き、
いろいろなお客様に声をかけていました。

はじめは、声にばかり注目していましたが、
その接客スキルに目がいきます。

なじみのお客様なのか、
お仕事お疲れ様でした~今朝は冷えましたね~、とか。
勉強している学生へ、コーヒーほしかったら言ってね~、とか。
初詣を終えた家族連れに、
アクリル外しますね~広く使ってくださ~い、と笑顔で声をかけています。
そして、私たち夫婦へも、要らない食器をさげ、
すでに夫は、3杯コーヒーのおかわりをしていましたが、
苦笑いしながらまたすすめてくれました。

店長なのか、パートさんなのかはわかりませんが、
この方は仕事だからこうしている(マニュアル通りにやっている)
のではない、と思いました。
声優のような声も、自分らしさとわかっていて発している。
それも、とても気持ちよく店内に響くことも、
ご自身もたのしいのではないかと思うのです。

また、人が好きなんでしょうね。
さりげない言葉から、ちゃんとした会話、そっとしてあげる配慮・・・
相手に合わせて、自分を変えていく。
おそらく、お客様を見た瞬間に、
どう接したらいいのかがわかるのではないかと思いました。

お店であって、仕事であって、勤務時間なわけですが、
その空間と時間と人との出会いを満喫しているように見えました。

なかには嫌なお客様もいるでしょうし、
長時間居候する方もいるでしょう。
それでも、好きなことを仕事にしているおもしろさの方が上回り、
いろいろあった一日を今日も終えた・・・で、たんたんと受けとめるのかもしれません。

最近、飲食店に入ると、
この方のように、一生懸命がむしゃらに働いているというのではなく、
のびのびと働いている人たちに目がいくようになりました。
実際に、コロナ禍で人足が減ったお店に活気がもどり、
お客様と会話をたのしめるよろこびを感じている方は、多いのかもしれません。

ぼーっとくつろげるお店、気持ちがすっとするお店、美味しさに幸せ感じるお店。
今年も、いろんなお店での場の空気をたのしみたいです。







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