郡上八幡
山のてっぺんにお城!
新潟、富山を通り、岐阜の郡上八幡に来ました。
郡上おどりで有名ですが、お祭りも終わり(三十夜に渡り一夜一会場で踊っていくのだそう)、
静かな日常が戻ったところでした。
ここに来たかったのは、
何十年も前にテレビでみた町並みの美しさに惹かれたからでしたが、
実際に来てみると・・・
時代を継承する努力を感じつつも、
人って昔ながらの生活を続けられるんだと、
わたし自身が確認しに来たように思いました。
川底が見えるほどに水が美しい吉田川。
町中の水路に沿って建てられた古い家々がつながる風景。
日々の生活の中で自然と土地の地形に折り合い、
みんなで豊かに暮らすうちに、この町の人たちの生活への美意識が高められたようにも感じられました。
たまたまそう暮らすしかなかったのかもしれませんが、
与えられたものを、これだけ豊かに、
祖先から受け継いたものを誇りとして受け入れて生活していくというのは、
外から来た人にとって、とても新しい生き方に見えるのかもしれません。
町中にはいくつもの水が流れ、そこには小径(こみち)があり、鯉や魚が悠々と泳いでいます。
町の人たちが当番制でお掃除しているようでした。
水汲み場やちょっとした腰掛け場もたくさんあって、
すれ違う人との挨拶からはじまり、
腰を下ろして語り合えるような緩やかな時間も生まれるんだろうなあ。
町を見守るかのように、山のてっぺんには真っ白い郡上八幡城がそびえたちます。
城下町を歩きながら感じたのは、
人は悩み、苦労をし、学び、喜び事を見つけ、それぞれの役目をその時代ごとに果たしてきたのだということ。
今よりも、自分の立場や身分を理解し、役割を意識していたのではないかと思いました。
吉田川では鮎釣りをしている人たちもたくさんいて、
わたしなら、ぼーっとただただ水の流れを見ているだけでいいな思いました。
散歩中の犬が通ったら犬をなで、
我が物顔で歩く猫に声をかけ、
水筒の中の湧水を飲みながら、この川のそばに居ると本当に気持ちがいいです。
たくさん歩いてのお楽しみはお食事タイム。
生まれて初めて飛騨牛というものをすき焼きでいただきましたが、
もうびっくりするほど美味しかったです(贅の択)。
よくTVで、口に入れたらとけた、噛まなくていい!と言いますが、
そんなことはないだろう〜って思っていたけど、本当にそんな肉があるんですね。
夫は、水がうまい!と言ってはおかわりしていました。
確かに、いくらでも飲みたくなります。
飲むというよりはスーッと体に沁み込む感じで、水ってこんなに美味しかったんだと思いました。
台風だったことを感じさせない綺麗な川の水。
(川底の石が多いから濁らないのかなあ)
雨の後の川は、茶色くコーヒー牛乳のような色になる、という常識がくつがえされました。
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