おたがいさま
母はこの数日いろいろあって、ご機嫌ななめで元気がありませんでした。
こういう時は、気分転換にドライブがいいとわかっていたのですが、
自分としては今日の休みは、いろいろやることがあったので、
正直あまり乗り気ではなく・・・
それでも、母からの電話に、
「よし、早めに帰ってくればいいか~」と思い直し出かけることにしました。
昔よく父と行っていた産直までドライブし、そこでお昼ご飯を食べ、新鮮な山菜も買い、
母も少しずつ気持ちが晴れていったようでした。
そして、父とずっと会えていないという話を、スイッチが入ったかように何度も繰り返し話します。
この時点で少し疲れてきた自分。
それでも、自分も父に会いたかったので、
ここから車で30分ほどのホームへ向かうことにしました。
わたしたちを見るやいなや、元気そうな笑顔を見せる父。
ドア越しではありましたが、母が話しかけると何か言いたそうにしていました。
ああ、今日は来れて良かった・・・
これで、わたしの任務は完了だなあと思い時計に目をやると、
げーーーーー、もうこんな時間!
家に戻っていたいと思っていた時間よりもかなり過ぎていました。
ここからさらにスーパーに寄って買い物して帰るとなると、
もう今日は予定していたこと何一つできないと、
そう思った途端に、疲れがどっと出てしまい、
母のオウムのように繰り返す同じ話が、もう聞けなくなってしまいました(イライラ)。
母を元気にしたいと思って出かけたはずだったのに、
自分の都合が悪くなった途端に、立場が逆転です。
早く帰りたいという頭でいっぱいのわたしは、母の話も上の空で、不機嫌丸出し。
母は帰り際、あきらかにわたしをなだめるかのように、
「これ、今日のガソリン代だからね。今日は疲れたでしょう、ありがとうね」
と言ってお金までくれました。
いつも自分が、母のお世話をしているつもりでした。
でも、案外そうでもないのかもしれません。
母がわたしに気を使っていることもたくさんあるんだろうなあ。
お互い様、持ちつ持たれつの関係なんだなあと思う一日でした。
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