黒を選びたがっている

前回の日記のつづきです。
早く解決したい、なんとかしなければならない、という気持ちの裏側には、
そうしなければ今度は自分が責められる、自分の不甲斐なさが目立ってしまう、
とそこを恐れるパターンが潜んでいました。

少しでも早く両者にとって(この場合対象者が二人いるため)よいきざしが見えてこなければ、
間を取り持つ自分の力不足でそうなってしまったのではないか・・・
と思われてしまうかもしれない。
そんな非難を浴びるのは絶対に嫌だと、責められるのが怖くて仕方なかったのです。

黒を選びたがる自分には、
『責められる』ということに対して、自分だけはそうあってはならないという、
責められることを自分にゆるしていけない、という頑なな思いが顔を出します。
お互いがもめるのは仕方がないにせよ、それが解決されない原因が自分にあってはならないのだ。
対応の完璧さを求めているわけではないのだけれど、
自分が原因で事態を悪化させたくない、と思う気持ちがとても強いのです。

恐怖心、不安感、緊張、あせり、喉の奥が苦しくなる感覚・・・
それらを感じ取ることで、
責められないうちに早く解決したいというパターンが自分の中にいるんだと、
語りかけをしていくと感じます。

もしも、結果的に責められたとしても、
お互いの話をよく聴いて、それぞれの状況が理解できて、
どんな気持ちでいるのかを本当に深いところで理解できたら・・・

その結果で(言いにくいことを言うという行動をとることなのかもしれないが)責められたとしても、
本当の「私」ならば、責められた原因が自分にあってもいいと思うのではないかと、
むしろ、そうなったとき何が自分の中で起きるのか見てみたいと思いました。
例えば、「ああ、言わなければよかった」
と思うのかどうか、ということ。

白パターンを選ぶということは心がふわっと軽くなること。
今ある心の重さから解放されるということです。
『解放される』という白を選びたい自分は、
責められないうちに早く解決したいと思う黒パターンがとっている行動、
『そこから解放されたい』となんら変わらないような気がします。
黒から白を選ぶ動機がこれであるうちは、まだ黒のままでいたいのだと感じました。

こうしてケアをしている間にも、時間は経ち、事態は変わらず(むしろ悪化している?)・・・
でも焦らないで自分の内を見ていこうと思います。











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