銀河鉄道の父
宮沢賢治の父・政次郎が主役の映画『銀河鉄道の父』観てきました。
あの宮沢賢治を、どう映画にまとめるのか?
とても興味深くはあったのですが、
はじめ、映画化されると聞いたとき、
この親子のことを物語として表現するのは、
ちょっと難しいのではないかと思いました。
賢治の世界観はもちろんのこと、親子の話は何が真実なのかもわからず、
それこそ、ホメラレモセズ、クニモサレズにならないだろうか?と。
それだけ、いろいろな説というか、
賢治が見聞きしてきたもの、作品に込められた意味、宗教思想、
セクシャリティに及ぶことまで、
本当にさまざまな解釈を持たれているように感じるからです。
でも、見終わってみるとー
賢治さんの怖いくらいの真っ直ぐさと、
子を思う父・政次郎の愛情ゆえの葛藤が、
観た人へ、自分の体験と照らし合わせて深く感じられるよう、
ストレートに描かれていたように思います。
父親役の役所広司さんも、賢治役の菅田将暉さんも、
妹・トシ役の森七菜さんも、すごくよかったです。
なんか・・・少しほっとしました(何目線なんだ?)。
花巻に建つ記念詩碑には、
「雨ニモマケズ」の一節が刻まれています。
でも政次郎は当時、違う詩「業の花びら」を、
本当は刻みたかったのだそうです。
なぜ?その詩がふさわしいと思ったのか・・・
そのあたりの秘話を知って、
また少しだけ、賢治の生き様が理解できるような気がしました。
そして、人間くさい賢治がまたまた好きになりました。
賢治ファンのディレクターが、
という番組でこれまでと違った切り口で、これら賢治の謎をひも解いています。
映画と合わせてみると、
またずっしりと胸にせまるものがありました。
気になる方はオンデマンドですが・・・どうぞ!
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