心と体はつながっているという意味



心と体はきっても切れない関係があります。

・・・って言ってしまうと、
体調不良は心の問題と、そこにフォーカスしてしまう方は多いように思います。
自分は心が不安定だからだめなんだとか、
心が弱いからだとか、余計に考えてしまうのです。

道場では、そう思っているのは『パターン』であると言い切ります。
そう思う気持ちも、実はとても大事な存在であり、
消さなくていいものであり、
むしろ、そう思っていていいのだという考えです。
それは、『心に問題があるから体調不良になるんだと思うパターン』も、
自分自身であるからです。

体調不良は心の問題だ・・・
と世間一般的に理解されるようになってきて、
それが心に向き合うためにいい面もあるのですがー
一方で、体調不良だということすら、
なにか罪のように、言えなくなってしまう風潮もあるように思います。

ちょっと具合が悪いんです、休みたいんです、疲れてしまったんです、
と言ってしまうと、
自分が(自分の心が)問題を抱えていますと認めてしまうような、
怖さもあるのかもしれません。
なにか悩んでいる?
なにかあった?
と、他人に知られてしまうことの、恥ずかしさのような、かっこ悪さのような、
自分の弱さを知られたくないと感じてしまう人もいる。

そう、弱いことはだめなことという思いこみも、
パターンであるだけで、本当の「私」はそこにだめという判定はしません。

心と体はつながっているということの、
本当の意味はなんでしょう。
心が悪いと体が悪くなる、心がいいと体は悪くならない。
という両極端な感じのものが、意味付けされていると、
かなりしんどくなってしまいますね。

そうなると、
元気はよくて、元気じゃないことは悪いこと、
にもなってしまいますよね。

これは、子どもは元気が一番とか、
早く元気になってね、とか、これも、
元気になることがいいことで、それ以外の状態はだめなんだよ!
という教えみたいだなと思いました。
さらに、元気=正しく生きている、それ以外=間違った生き方、
みたいにもなっているのでしょうか。

大人になっても、
体調の良し悪しで、なんとなく人の心の状態まで同様に捉えてしまいがちですが、
体調が悪くても気持ちが前向きになっているときもあれば、
健康なときよりも心おだやかに過ごせることもあるのです。

心と同様、肉体も巧妙で繊細で非科学的ですので、
いろんな生活環境や体質や遺伝や食生活で、不調をおこすことがあります。
それを単純に、心だけにつなげないようにしたいです。
そしてまた、体のことを、心まで不調につくりあげていくことはないのです。

バランスが大事というのは、
どちらか一方に偏らずに捉えるということ。

今朝の自分の体は、ややだるい。
心は、まずまず静か。
今日は○○について語りかけしよう~!という楽しみな気持ちもある。
という感じが今の自分で、それでいいかなと思います。

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