問題の解決

問題の解決に向かっていろいろ手を尽くしたときに、
もう何もやることが無い・・・という静まりかえる瞬間があります。
あれだけ悩み、何度も心の内を確認して人と対話を重ね、
それでもどうしようもない(良いと思える方向に進まない)ということがある。

この心の静けさを感じると、
もう流れに身を任せようという気持ちにやっとなる。
自分が意図しないような、想像の範ちゅうを越えているものが、
これを動かしているんだと考えた方が何だか落ち着くので、
もう手放してみようと思うのだと思います。

特に他人の問題に関わっているときはなおさらです。
自分の責任があったとしても、
主役はその人なので、自分が脇役として登場するにふさわしくないと、
舞台から降ろされ・・・あとは自分の出番を待つだけ。

本当はもっと早くに気づけることもあったと思うけれど、
いろいろ手を尽くすという体験が、
自分には必要だったんだということも何となくわかります。
この人とこういう対話が必要だったんだとか、
今まで見えていなかった一面を見せられて、
自分の思考パターンがこの人はこういう人と決めつけていたふしがあったんだなあとか。
結果として、そういう思考がいろいろじゃまをしていたんだなと思いました。

そうやって気づかされて、やっと心は静まるんだと。
これはこの問題がマイナスでもプラスでもない、
ただ、それぞれの立場で「そうしたい」というだけのこと。
中立に立ってみるとわかるような気がします。

時間をかけて、いろいろ動いて、感じて、悩んで、考えて行動を重ね、また感じてみる。
ここまでやって気がつく。
問題を大きくしてしまったのかもしれないという思いと、
ここまでしないと自分は気づけなかったんだなと、またそういう自分を知る。
静けさの中で、大きな作品を見ていているような、
一連の出来事をやっと客観的に見れたような、
これをしているのが、本当の「私」なんだと思います。




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