自分が表れる世界

【高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニストコンサート】に行って来ました。

ヴァイオリン界の唯一無二の存在とも言えるちさ子さんですが、
12人の美女ヴァイオリニストたちも、ちさ子さんに劣らずなかなかの個性集団でした。

2021-2022のコンサートの様子→
音楽だから目を閉じて・・・
というのはもったいないくらい、見て聞いて感動。

演奏は圧巻でした。
知っている曲ばかりで、長い曲も5分で編曲されているところがまたいい。
自分の思い出と重なる曲もあり、鳥肌が立ったり、涙が出たり、素晴らしかったです。
演奏の合間に入るトークや○○コーナーといったものが、
初めてクラシックコンサートに来たお客さんたちにも笑いで楽しませてくれます。
ファンをとても大事にする気持ちと同時に、
自分たちがとても音楽を愛し、音楽と共に生きて楽しんでいることが伝わってきました。

舞台上で笑いこけるちさ子さんとメンバーにも、
いつもこんな風に和やかにやっているわけではないこと、想像つきます。
きっと、その笑顔の裏には辞めたくなるような厳しい練習、そして自分自身がやるしかないという覚悟、
また、12人のヴァイオリニストであることへの勇気、
ヴァイオリンを通じてより、自分を知るに至る工程がそれぞれにあるのかもしれません。
女性13人も集まれば、それはそれはいろいろなパターンが錯乱するでしょうし、
それは必ず自分の奏でる音ととなって表れ、自分へ還っていく。
自分が表れるという世界(隠せない世界)にいる・・・というのも何とも厳しい世界だなあと感じました。

きっと、今日の最高なコンサートにも反省会はあり、
また腕を磨き自分を磨く日々がはじまっているのでしょうね。
でも、それがあるから聞く側はまたいつかとは違った音で、心に響く音楽を聞ける楽しみもあります。
音楽を奏でること、そこには音楽しかないわけではない、でも音楽を自分はやっていきたい。
そういうことの連続。
美しくもありとても尊いものを見せられた時間でした。

ピアノに癒され、クラシックやオーケストラ、バレエにも興味が向き、
今度はヴァイオリンというものの魅力にとりつかれた。
音楽だけではない、そこに演奏する人、演じる人がいるので、
人を介して興味がさらに湧いてくるのだと思う。
自分の人生に登場してこなかったものたちが今、自分の人生をとても豊かにしてくれています。











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