冬の記憶

 


隠れファンも多い、網張温泉スキー場へ行ってきました(ローカルで親しみやすい!)。
といってもスキーはしていませんし、温泉にも入っていませーん。笑
それでも、ゲレンデをずーっと眺めていると、
いかにも自分がひと滑り終えてきたかのように、あの楽しかった感覚を思い出します。


小学生の頃は家族でしょっちゅうスキーに行っていました。
大人になってからは回数は減りましたが、
それでも、朝起きて山の空が晴れているのを見ると居ても立ってもいられず、
一人車を運転し滑りに行ったこともありました。


青い空にまぶしいくらい真っ白なゲレンデ。
ほぼほぼボーゲンのわたしは、あまりスピードが出せないのですが、
それでも風をきる感触は本当に気持ちがよかった。
午前中いっぱい滑ったら、食堂のカレーを食べて帰る・・・
今思うと自由で贅沢な時間だったなあと思います。



 


スキー場に隣接しているこちらの温泉宿は、
娘が小さい頃に何度か、両親も一緒にみんなで泊まりに来たことがありました。
何年ぶりかで嗅ぐ、硫黄のにおい。
乳白色のお湯は少し熱めなので、露天風呂がとても気持ちよく、
一回入るだけでも身体の芯までよーく温まります。
建物の中は昔と変わらず質素ですが、こういう昭和の雰囲気が漂うところも好きでした。


記憶って素晴らしい(突然に・・・)。
スキーも温泉も自分の中にしっかりと刻まれているんですね。
これら記憶のおかげで、
目を閉じればその時に充分味わった、楽しく、うれしく、幸せな気持ちをありありと甦らせることができます。



 

そして、冬の記憶と言えば・・・
必ず寒くなると、
「あったかいところに住みたいなあ」と毎年言っている気がします。


そして、そう言ってるわりには、
雪国生まれのDNAなのか?
美しい白銀の世界を目の前にすると、心がすっかり洗われ魅せられてしまうんですね。
もう何十年と見慣れている風景なはずなのに、
冬が来るたびに、雪を見ては感動している自分に気づきます。



  


以前は、四季がはっきりしていることは、
一年のうちのいい時期が短いような気がして、残念な感じがしていました。
でも、季節が必ずめぐっていくように、日々の生活も人生も同じ日はないことを知っています。


どんなに暑い夏だったとしても、
お盆が来ればもう涼しい秋風が吹くと知っている。
どんなに雪がもっさもっさと降り積もっても、
必ずや、あのぽかぽか春がやってくるんだと知っているから待てるのです。


今年の冬は自分にとって、いろんな意味で充電期間のように感じます。
しんしんとした静かな時間をもらいながら、
ときに美への感性を磨き、身体のメンテナンスを行い、
他の季節にはできない過ごし方で楽しんでいきたいです。






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