りんりんらんらん新聞
たぶん小学一年生だったと思うのですが、
「りんりんらんらん新聞」というものを作っていました。
りんりんらんらんというのは上野のパンダのこと。
一年生の時に上野に行ったら動物園が休みで、
(父親が日曜より月曜が空いているからなと言って行ったら休園日だった・・・)
パンダに会えずものすごくがっかりしたのを覚えています。
ノートの紙をさらに二つ折りにし、
大好きなパンダの絵も入れて、ひらがなばかりの記事だったと思うけど、
色鉛筆でカラフルな感じにして楽しさがにじみ出ていました。
4つ上の兄からもとても好評で、あの新聞取っておけばよかったね~と、
いまだに残念がられますし、自分でもあれは最高傑作だったと思う(自画自賛)。
小学4年生からは新聞クラブに入り、
ガリ版で作っていたのですが、あの工程が本当に楽しかった。
鉄の鉛筆みたいなものでガリガリと用紙に書いて(というか傷をつけて)、
破けないように気を遣いながら書くと少し角ばったような文字になってしまうのですが、
それがまたいい味出ていたんです。
インクが紙に沁み出て文字になっていくのも感動でした。
その後は、しばらく新聞作りには縁がなかったのですが、
娘が中学のときPTAの広報役員になり、再び新聞熱が復活しました。
この時は写真も撮ったし何より誰かにインタビューなんかもしたりして、
印刷屋さんと何度となく原稿のやり取りをして、まるで本職になったかのようで面白く、
最後の年には部長に立候補してまで広報作りに熱中していました。
それから数年経って家を新築したときも、
新築に住むことって人生でもう二度とないと思い、
家の様子や家族の近況を紹介する家族新聞を作りました。
仕事でパソコンをちょっと覚え始めたころだったのでワードで作成。
家のお気にいりポイントや、夫の日曜大工の様子、娘が当時はまっていた遊びなど、
本当に自己満足の何ものでもない家族だけに向けた新聞でした(何年間か続いた)。
と、まあ・・・こうしてみると新聞と私の歴史は長い。
今では仕事で新聞社に行く機会があるため、
記者の方とお話をしたりするのも内心うれしくドキドキしたりしています。
最近の新聞はデジタル版もでていますが、
やはり紙をめくって読む新聞がいい。活字っていいです!
好きというのはそれとは無縁なことをやっていても、
意識が一瞬でそこに向かうことができ、つながり、
いつでもわくわくすることができるんですね。
初めて書いたりんりんらんらん新聞は、
そういう好きなことを大事にしていた自分の原点だと思う。
絵を描いたり、文章を書いたり、写真を撮ったり。
なんか急に思い出しては、この事実(経験)ってすごいことなんじゃないかと思いました。
感じたことを発信するっていうことが本来好きなのかもしんないです。
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