越えて行こう

WBC野球、日本勝ちましたね!
高校野球が好きな私ですが、今回のこの大会は、初めから最後まで、
ずーっとテレビ(録画もしながら)で観戦し応援していました。

一流の選手たちのプレイに感動してしまう。
というのも、もちろんありますが、
その選手がどんなことを考え、どんなことを言い、
どんなふるまいをしているのか。
野球選手としてだけでなく、その人間性に目がいきます。

そんな中で、
大谷選手が、アメリカとの決勝前に言っていたことが印象に残りました。

今日だけは、(大リーグの選手たちへの)憧れはやめてください。
勝つために、その選手たちを越えていきましょう。
※ちょっと言い方違っていたかもしれませんが・・・およそこんな感じ

ああ、あのテレビで見ているすごい選手が、自分の横にいる・・・
と思っただけで、
自分は、その選手には敵わない人であると無意識の中で思う。
そうして、その選手の存在感が大きくなる。

そうであると、実力を出せない。
尊敬のまなざしが、時に自分の力を下げてしまうということを
言いたかったと、後で語っていました。

だから、今日の試合では、憧れは封印してください。
自分を信じてやるだけ!ということなんですね。

これは、ふだん私たちにも言えることだなあと思いました。
肩書がついている人だったり、地位がある人、
みんなから尊敬され慕われている人、
何か自分より勝っていると感じる人に対して、
自分をさげすんで見てしまうことがあります。

『憧れの人』というのは、
目標とする人でもあり、自分を鼓舞する人でもあります。
より自分を高めたいと思うとき、
そこに目指す姿を見てしまうのかもしれませんが、
同時に、自分とは別世界の人だと思うこともあります。
それが、自分の可能性に限界を設けてしまうことにもなるのでしょう。

日本チームのいいなあと思ったところは、
日本の中でも大リーグで活躍している選手たちが、積極的にチームに溶け込み、
自分がもっているものを惜しみなく伝えていく姿があったことでした。
感情をむき出しにして、勝ちをとりにいく姿も、
成績を残しているすごい選手であっても、
こうやってがむしゃらにやっているんだと見せてくれます。
他の選手たちはそこに引っぱられていったと思います。

また、若い選手たちも、気負わず素直に、
知らないもの、見たことのないものを自分から教わりにいく。
そうして、お互いが、
今の自分が持てるものを出していこうとしているように見えました。

すごいプレイを見せられたということ以上に、
この人としての、
それこそ『あり方』を見れたことが、WBCのおもしろさだった思います。

岩手から大谷選手と、佐々木朗希選手が大活躍したことも、
本当に見ていてうれしかったです。
いつかこの二人を越えていこう!って思った野球少年たちも、
すでにいるかもしれませんね。













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