気まずくてもいい



今日は歯医者さんで、歯のメンテナンスに行ってきました。
実は先々月のこと、母の入れ歯も新しく作り直していただいたのですが、
どう調整しても、痛くて着けられないと、
せっかく約3か月を要して作った入れ歯でしたが、使うのを断念したのでした。

母も母で、散々痛くないと言っておきながら、
いざ完成〜!となっての装置時に、
私こんなのつけたくないと、
痛くてイヤだわと、泣きだしてしまったのです。
本人も困っているし、
先生も嫌がる患者を泣かせてしまうという図ができあがり・・・

私の中では、
親切丁寧で技術も高く、本当に痛くなくやってくれる先生。
だけど、たしかに母への接し方は、
あれ?こういう言い方をする先生だっけ?
お年寄りなんだから、もう少し優しくしてくれなきゃ、怖いよ〜
先生への今までのイメージがちょっと変わってしまったのでした。

先生は、入れ歯をつけて慣れなきゃ、いつまでたっても慣れないままなんだよと、
母をさとします。
まったくその通りなんですが、母にはそんなの関係ない。

結局作った入れ歯はケースにしまい、
泣きながら帰った母と、ぺこぺこ頭を下げまくった娘(←私)。
かなり、先生とスタッフさんたちと気まずい空気が流れていたのでした。

さて・・・私は、これからどうしようか?
このまま、この大騒ぎした歯医者さんに通い続けるか、
またはこの機会に、もう新しいところに変えてみようか。

こういうときは、シンプルに2つの部屋に入ってみた感じで決めます。
①この気まずさの中、これまで通り通う。
②夫が気に入っている歯医者へ行ってみる。

結果は、わずかに①でした。
気持ちの上では、母のことで先生と顔を合わせずらいというのはありましたが、
何といってもそこが自分のパターンです。
語りかけをして、
(●母に優しく接してほしかった、というパターンに語る)
この気まずさがちょっと残ってあるままで行ってみたいと、
それがほんの少しだけ、①の部屋に入ったときのほうが落ちつきがありました。
自分自身がそこでまた、新しい関係性を持てそうな気がしました。

行って受付を済ますと、歯科助手さんから、
あの後、先生が母を気にかけていたこと、
もう一度、今度はぎりぎりまでゆるくしてまた入れ歯を作り直したらいいかも、
と言っていたことを話してくれました。
私は、新しいことをするのがもう難しくなっているし、壊れた方も直してもらったので、
なんとかそちらで今はご飯を食べれているから、
作り直しはしなくていいと伝えました。 
先生も新しい入れ歯は使っていないだろうなとわかりつつ、
ご飯を母が食べれているのかを気にかけてくれていたんですね。

私が、もしも新しい歯医者を選んでいたらそういうことも知らないままでした。
気まずい思いをしたから、もうそこに行かないという選択もありですが、
そうではない自分も経験してみたいと思い、
やっぱり、行ってみてよかったと思いました。

使われないままの新品の入れ歯は、
冷蔵庫の中で水を入れたタッパで眠っています。
それはそれで、いい。

また、いつものように私は4ヶ月後の予約をとって帰りました。
お口すっきり、気分も晴れやかに。



 

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