雨ニモマケズ

岩手の偉人 宮沢賢治の『雨ニモマケズ』
おそらくみなさんも、学生のころに一度は音読したり、
暗唱したりしているのではないでしょうか。

この作品は、宮沢賢治そのものだと言われ、
賢治さんは、病床でこの作品を書き、37歳でこの世を去りました。

詩の最後のところで、

みんなにでくのぼうとよばれ、
ほめられもせず、
苦にもされず、
そういう人にわたしはなりたい。

と、言っているのです。

この詩を今あらためて読むと、
ほ・め・ら・れ・も・せ・ず
というところが、本当に本当にすごいなあと思います。

人助けをがんばってやっているとか、
人の上に立って何かを教えているとか、
みんなから賢治さん賢治さんと求められたとか、そういうことではなく。

人のためにしていることばかりなのに(結果的に)、
褒められなくてもいい、ってどういうことなのか?

しまいには、
みんなから『でくのぼう』と呼ばれたいって・・・
こんなに役に立っているのにですよ。

他人と関わって生きてはいるものの、
どこか、他人が出てこない、
他人の世界にはいない感じがするのは、なぜか。

そして、自分すらも・・・ない。

賢治さんじゃないですけど、
そういう人になりたいです。

というよりも、
そういう人になれない自分であっても、いい。
と思える人になりたい。










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